映画『早乙女カナコの場合は』の公開記念舞台挨拶が15日に都内で行われ、橋本愛、中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、矢崎仁司監督が登壇した。

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橋本愛「私自身とすごく重なる」 主人公と自身を重ね合わせる

『三月のライオン』(92)、『ストロベリーショートケイクス』(06)などで知られる矢崎監督が、柚木麻子氏の小説『早稲女、女、男』を実写映画化した同作。男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコ(橋本)と演劇サークルの先輩・長津田啓士(中川大志)の10年にわたる恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描く。

上映後の舞台挨拶にて、主人公の早乙女カナコを演じた感想を聞かれた橋本は、「みなさんの表情を見て安心します。カナコは男性恐怖症など、本来の自分らしく生きられていないような、すごく不器用な人なんですけど、何周も遠回りして生きる姿がすごく愛おしいですし、私自身とすごく重なるところがあって、共感した役でした」と回顧。さらに、「カナコの生き様がみなさんの目に魅力的に映ったり心に残るものがあるとしたら、私自身も救われるような気持ちになります」と伝えた。

思い出に残っているシーンについて、橋本は「(中川の)サンタクロースかわいかった(笑)」と答え、中川は「サンタクロースやりましたね。踊りましたしね」と回想。続けて、橋本は「踊るシーンは象徴的で、3度ほど踊りました」と言い、中川に「踊り上手ですよね! 上手~と思って」と撮影時の感想を伝えると、中川は照れくさそうに謙遜した。

その後、映画の内容に沿って、これからチャレンジしたいことをテーマにキャスト4名が発表。橋本はフリップに「ヒップホップダンス」と書き、「もともと踊ることが好きで、コンテンポラリーダンスはやってたんですけど、ヒップホップと日本舞踊という習い事を初めて楽しんでます」と話していた。