今回は、これまで関数電卓とは無縁の人生を送ってきた文系の筆者が、電卓と深いつながりがある家電メーカーのシャープを訪問。電卓を知り尽くすプロを直撃すると、長い歴史に裏打ちされた“こだわり”が浮かび上がってきました。
高度な計算が瞬時にできる!文系分野でも活躍する「関数電卓」の魅力
お話を伺ったのは、Smart Appliances & Solutions事業本部 PCI・ヘルスケア事業部に所属する
3名とも、電卓に精通するプロ。岩附さんはソフトウェアの開発業務に10年以上、児玉さんは企画業務に20年以上携わっています。佐野さんにいたっては、そのキャリアは40年以上。定年退職後、2019年に再就職し、現在は専門社員として技術サポートに従事しています。
関数電卓では、 理系の高校や大学・専門学校に通う生徒さんの勉強はもちろん、建築士さんや設計士さん、エンジニアさんや研究者さんたちの仕事をサポートするアイテムです。私も仕事中に関数電卓を使用しています! |
関数電卓は、特に理系の人たちに愛用されていますが、データ分析に便利な統計計算ができるとあって、マーケティング職の間で売上の平均を算出したり、市場を分析したりするのに役立てられているケースもあるのだとか。社会学や経済学、金融学など、数字を取り扱う文系の学問でも関数電卓は活躍しているのです。
確かにスマホは便利ではありますが、会議中や試験中、実験中など、使用しづらい場面もあるでしょう。中には、スマホの持ち込みが禁止されていることもあります。 関数電卓なら堂々と持ち込めて、さっと計算ができますよ! |
実験や実習を行う場所や、建築現場などでは、スマホが汚れてしまったり、落下して思わぬ衝撃を受けたりしかねません。また、パソコンを置くスペースがなかったり、電源を確保できなかったりすることも……。
だからといって、スマホやパソコンに気を取られて注意散漫になると、ケガの元に。丈夫な関数電卓を用意しておけば、集中できて安心です。
シャープの電卓は、思わぬ汚れや衝撃から液晶を保護するために表示部にアクリルパネルを採用しています。 丈夫なので、少々荒っぽく使っていただいても問題ありません(笑) |
ひとつは教科書や参考書の記載通りに数式を入力できることですね。 シャープ製品だと、スタンダードモデル以上の上位モデルにこの機能が搭載されています。 |
あと、一般的な電卓とは違って、関電電卓では入力した履歴をさかのぼって確認できるんです! |
「過去に計算した履歴を見たい」。こういった声は一般的な電卓を使用するユーザーからも少なくないそうです。
知られざる電卓の歴史。シャープの関数電卓が進化を続ける背景
丈夫さに加えて使いやすさも追求しているのが、シャープの関数電卓の特長です。 たとえば、モードから初期画面にワンプッシュで戻れる「ホームキー」。どのモードにいてもホームキーを押すだけで初期画面に戻れるので、スムーズにモード遷移できますよ! |
他にも、よく使う関数や機能を登録・呼び出しできる「機能メモリー」や、計算式や公式を登録・呼び出しできる「フォーミュラメモリー※1」も。
※1 フォーミュラメモリーは「EL-5160T」のみ。
であれば、「EL-501T」がおすすめです!胸ポケットに収まるコンパクトサイズでありながら、見やすい大型表示を実現しました。 |
当社従来機と比較して本体奥行(縦幅)が約12%(※2)スリムになっているにもかかわらず、表示部は文字の上下サイズを約25%(※3)拡大しています。 さらに「3桁位取り表示」に対応し、桁が多い数字も読みやすくなりました。 |
※2 2011年モデル<EL-501J>奥行144mmと<EL-501T>127mmとの比較。
※3 2011年モデル<EL-501J>文字(仮数部)上下サイズ8mmと<EL-501T>10mmとの比較。
従来機ではデザイン性の高いピアノブラックを採用していましたが、光の反射や映り込みを防止するため、EL-501Tでは光沢のないマット仕上げに改良しました。
加えて、大きく見せるために表示部の周囲を斜めにカットしているのもシャープならではの細かい工夫。
コンパクトなEL-501Tはエントリーモデルですが、より見やすく、より使いやすくを実現したシャープの知恵が詰まっています。
プラスチックキーを採用し、押しやすさにもこだわっています。押したときに心地良いクリック感がありますよ! |
シャープの電卓には長い歴史があり、古くは1964年に世界初のオールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機を発売したことに始まります。 |
この卓上電卓は535,000円と、当時の代表的な乗用車と変わらないほど高額な商品でした。しかし、従来の機械式と比べて計算が速く、音が静かであることが評価を得て、国内外で予想を上回る売れ行きを見せたそうです。
その後、シャープは技術革新に邁進し、液晶表示電卓や太陽電池付電卓などを世界で初めて世に出しました。個人的には、1998年の自動車保険のリスク細分化に伴い、保険会社向けに保険料算出用の小型端末を開発したことが今でも強く印象に残っていますね。 これらの技術は、現在のシャープの礎となっています。電卓戦争に生き残っていなければ、今のシャープはなかったかもしれません。 |
シャープが電卓開発においてずっと目指してきたのが、世の中への普及です。使いやすい電卓を、できるだけ安価に。その努力を惜しまなかった功績が認められ、2005年には世界最大の電気電子技術者学会「IEEE(アイトリプルイー)」から「マイルストーン」の称号が与えられました。この称号は画期的な偉業や製品にのみ与えられるもので、日本では5件目、国内の情報機器分野においては初めてという快挙だったのです。
表示部の見やすさやキーの押しやすさ、扱いやすいサイズ感など、まさに蓄積されてきたノウハウの塊です。 最近では、軽減税率に対応したモデルや、業界で初めてSIAA抗ウイルスマーク認証を受けたキーを採用したモデルなどを発売しましたが、培ってきたノウハウを活かしつつ、これからも時代のニーズに沿った商品を提供していきます。 |
シャープの関数電卓を勉強や仕事のパートナーにすれば、どんなシーンでも計算がはかどる!
関数電卓は機能が多い分、その使われ方は多岐にわたります。シャープの関数電卓なら、エントリーモデルの「EL-501T」から最上位機種の「EL-5160T」まで、幅広いラインナップでカバー。目的に応じて、選ぶことができます。
そして、丈夫で見やすく、使いやすいのがシャープの関数電卓の真骨頂。汚れや衝撃に強いので、使用する場所を問わず、端末の取り扱いに慎重になる必要もありません。また、ホームキーや機能メモリー、フォーミュラメモリーといった独自の機能を備えた操作性は抜群です。
シャープの関数電卓を勉強や仕事のパートナーにすれば、どんなシーンでも特殊な計算や複雑な計算がはかどることでしょう。
2023年にシャープは111周年を迎えます。
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