いつも見ているWEBサイト、なにやら様子がおかしい…確認するとログアウトしているらしく、自分の登録情報が表示されていない、という経験はありませんか? WEBブラウザにSafariを利用しているなら、画面上部のURLバーを見てみましょう。黒字に白抜きの文字になっているのではないでしょうか。
URLバーが黒字に白抜きの文字のときは、Safariが「プライベートブラウズモード」であることを意味します。プライベートブラウズモードとは、閲覧履歴を残さないSafariの動作モードで、どのようなWEBページを見たか記録を残したくないときに利用します。Chromeでは「シークレットモード」、Firefoxでは「プライベートブラウジング」と名称こそ異なるものの、多くのWEBブラウザに同等の機能が用意されています。
このプライベートブラウズモードは、閲覧履歴だけでなく入力したユーザIDやパスワードなどの情報も残しません。表示したWEBページを閉じれば、関連するすべての情報は破棄されます。
そして、プライベートブラウズモードでは保存されているユーザIDやパスワードなどの情報が引き継がれません。Safariでログイン済のWEBページがあるとき、プライベートブラウズモードに切り替えると、そのWEBページにアクセスしても未ログイン状態になります。ただし、パスワードの自動入力機能(キーチェーンに保存されている情報の呼び出し)は利用できるため、再ログインにはそれほど手間取りません。
なお、プライベートブラウズモードではタブを閉じるまでCookie(WEBサイトがユーザ側に保存するテキストファイル、ユーザIDなどの情報はここに書き込まれる)を保持します。同じタブからいろいろなWEBサイトにアクセスした場合は、Cookieにいろいろな情報が書き込まれる点で通常モードと変わりはありません。閲覧履歴などの情報を確実に破棄したい場合は、タブを閉じるよう心がけましょう。