俳優の阿部サダヲが主演と務める、映画『シャイロックの子供たち』(2023年2月17日)の本予告映像、およびビジュアルが9日、公開された。
同作は池井戸潤による同名小説の実写化作。東京第一銀行・長原支店で現金紛失事件が起き、お客様係の西木(阿部)は、同じ支店の愛理(上戸)と田端(玉森)とともに、この事件の裏側を探っていく内に、ある事実にたどりつく。それはメガバンクを揺るがす、とてつもない不祥事の始まりにすぎなかった。
この度解禁となった本予告では、“メガバンクから10億円が消える”という衝撃的な事件をきっかけに、事件の真相と登場人物たちの思惑や欲望、そしてそれぞれが隠し持つ“裏の顔”に、ベテランお客様係の西木が徐々に迫っていく様が描かれる。
にこやかな笑みを浮かべながらもどこか怪しい雰囲気も纏う“出世したい男”九条(柳葉敏郎)や、怒鳴り声を上げる“超パワハラ男”古川(杉本哲太)、「何も知らなかったで押し通すさ」と穏やかではないセリフを残す“謎の男”沢崎(柄本明)に、“利用する男”として切り取られる石本(橋爪功)など、 それぞれが“裏の顔”を持っていそうな個性豊かな登場人物たちが並ぶ中、疑われたのは、事件の舞台となっている長原支店で働く女性行員の北川(上戸彩)。西木 は「絶対に何か隠している」、何かを感じ取り、大銀行の闇を明らかにするべく切り込んでいく。「やられたら倍返し!」とどこかで聞いたことのある“あの名セリフ”も登場する。
更に、今回エレファントカシマシが書き下ろした本作の主題歌「yes. I. do」も解禁。すべての闘う人たちへのエールのようなメッセージを込めた楽曲となっている。同じく解禁となった本ビジュアルは金を握りしめる阿部をはじめ様々な思惑を秘めた豪華キャスト陣の表情が気になるデザインとなった。
宮本浩次(エレファントカシマシ) コメント
『シャイロックの子供たち』の”主題歌”を作るにあたり、わたしはまず2回この映画を観ました。人間の心を善とか悪とかではないものを基準として描いたこころの日記のような作品で観た後に、わたしの心はずいぶん軽くなりました。
「ああ、俺たちは別に立派でも何でもないけれど、折にふれそんな自分を感じられるストレイトな感情を持っている。」そしてわたしもいい曲とか、悪い曲とか、そんなところじゃなくて心のままにストレイトに曲を作り上げることを心がけ、そしてこの「yes. I. do 」はこれを形にする事に成功したのではないかと自負しています。久しぶりに鳴らすエレファントカシマシのサ
ウンドがこの映画と共にあることが誇りです。
この映画を見た人たちの心に作品の持つリアリティーや俳優陣の凄みのある、素晴らしい演技を邪魔することなく、この「yes. I. do 」が溶け込んでくれたなら、今はそんな楽しい夢想の日々です。
エレファントカシマシ宮本浩次
阿部サダヲ コメント
『シャイロックの子供たち』エンディングテーマ聴かせて頂きました!
自分が演じた西木という男にすっごくハマるなぁ、と思いながら最初聴いてましたけど…西木だけじゃない、他の登場人物にも、いや、全ての人にハマっちゃう凄い曲ですね! もちろん自分も、答えはいつもheartの中です。
宮本浩次さんは「俺」って歌詞が本当に似合いますねぇ。最高です。この曲を聴いてシャイロックのプロモーション頑張ろうと思います!ありがとうございます!
本木克英監督 コメント
悲しみや虚しさを 、生きる情熱に変えてしまう楽曲でした。宮本浩次さんには、この映画を見て思ったことを率直に、断定的に叫んでほしいとお願いしましたが、期待を上回る力強い愛の歌に心が震えます。