イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」で知られるセルシスの100%子会社である&DC3は12月7日、あらゆるデジタルデータを唯一無二の「モノ」として扱えるようにするWEB3基盤ソリューション「DC3」を発表した。
DC3で流通するコンテンツは一つ一つが識別された「モノ」として存在し、個人が所有しているように扱うことが可能。従来のデジタルコンテンツにおける、購入したサービスが終了すると消失してしまう、複製されてしまう、真正の証明が困難、サービス間での連携や横断的な使用ができない、などの課題を解決するとしている。
現在稼働しているデジタルコンテンツサービスに容易に組み込むことができ、課金や顧客管理、コンテンツ管理などの従来のシステムはそのままに、コンテンツ「配信」サービスからデジタルコンテンツを“モノ“ として扱う、コンテンツ「流通」サービスへ容易にシフトすることが可能。
これにより、サービス間での移動や、権利者の許諾を条件とした2次流通、貸し借り、私的利用の範囲内での加工・編集を行うことができ、ユーザーは保有するコンテンツをサービスを跨いで一元管理できる。コンテンツの利用・視聴自体は本人にのみ可能だが、3D空間へ自身のコレクションとして展示し公開することも可能だという。
なお、&DC3では、「DC3」を利用するサービス事業者、コンテンツ提供者、プレイヤー提供者(法人)に向けに、導入支援キャンペーンを実施。サービス事業者・コンテンツ提供者・プレイヤー提供者向けに、2023年末までのDC3システム利用料(0.5%)が無料になる「DC3システム利用料無料キャンペーン」を、DC3と連携する新規サービスの開発または既存サービスへのDC3組み込みを実施するサービス事業者向けに、開発支援金として1社最大500万円を支給する「サービス開発支援キャンペーン」を実施する。
また、コンテンツ提供者向けに、DC3へのコンテンツ登録を代行または登録にかかる費用を支給(100コンテンツ〜)する「コンテンツ登録支援キャンペーン」を、プレイヤー提供者向けにはDC3へプレイヤーを連携するためにかかる開発費用を支給する「プレイヤー開発支援キャンペーン」を、それぞれ実施する。
キャンペーン期間はいずれも2022年12月7日〜2023年3月31日。各キャンペーンの応募資格や応募時の提出物などについては、キャンペーン特設サイトに詳しい。