俳優の阿部寛が主演を務める、映画『とんび』(2022年公開)の特報映像とティザービジュアルが1日、公開された。

映画『とんび』

映画『とんび』

同作は重松清によるベストセラー小説の初映画化作で、瀬々敬久が監督を務める。広島県備後市で暮らすヤス(阿部寛)は、愛妻との間に待望の息子アキラ(北村匠海)を授かったが、ようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し育て続ける。

特報映像は息子アキラの語り口で紹介され、街の名物男ヤスの破天荒な姿を描くシーンから始まる。鼻歌交じりにトラックを運転し、夜には小料理屋「夕なぎ」の前で酔った勢いで喧嘩……そんなヤスが美佐子(麻生久美子)と出会い、アキラが生まれる。街の人はヤスたち親子を「とんびが鷹を生んだ」と噂した。いつくしむまなざしでその腕に息子アキラを抱くヤスだが、人生絶頂の幸せにいた家族に悲劇が起きてしまう。

またティザーポスターには海辺で「高い、高~い」と嬉しそうに、幸せそうにアキラを抱き上げるヤスの姿が描かれており、日本一不器用な父が、めいっぱいの愛で息子を育て続けた“とんびと鷹”の絆が写し出されている。

©2022『とんび』 製作委員会