落語家の笑福亭鶴瓶が、8日に都内で行われた映画『35年目のラブレター』の公開記念舞台挨拶に原田知世、重岡大毅、上白石萌音、秦基博、塚本連平監督とともに登壇した。
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笑福亭鶴瓶
定年退職後に文字を学ぶため、夜間中学に通った西畑保さんの実話をもとにした同作。読み書きのできない夫が35年間連れ添った妻に向けて書いた、一通のラブレターにまつわる感動のエピソードを描く。主人公・西畑保を笑福亭鶴瓶、その妻・皎子役を原田知世、西畑夫妻の若かりし頃を重岡大毅(WEST.)と上白石萌音、保が通う夜間中学の教師・谷山恵役を安田顕、西畑家のお隣さん・光江役をくわばたりえが演じる。
笑福亭鶴瓶、2時間の独演会で声をからしてしまう「ごめんなさいね…」
舞台挨拶の前に独演会があり、声をからしてしまった状態で登壇した鶴瓶。「独演会で話してきたので、こんな声なんです。ごめんなさいね……元々はこんな声じゃないんです……」とガラガラの声で話す。重岡から「元々そんな声のような気がするんですけど……(笑)」とツッコまれると、「そんなことない!」と返し、笑いを誘いつつ、「今2時間やってきたんです! 明日もあるのでぜひ来てください!」とちゃっかりアピールし、笑いを誘っていた。
定年退職後に文字を学んだ西畑さんを演じた鶴瓶。自身も50歳を過ぎてから落語に本格的に取り組んだことに触れ、「僕は52歳から落語を始めたんです。(それ以前も)やっていたんですけど、ちゃんとした形で『六人の会』というのを立ち上げて、(春風亭)小朝さんや(立川)志の輔さんとやりだした。『ホンマにやれるかな』と思ったんですけど、やり切らないとあかんという状況の中で今に至っている。やれるんですよね! 50過ぎからでも自分がちゃんとスイッチを入れたら!」と話す。続けて「ぜひ何か始めていただきたいし、この映画をきっかけに皆さんに挑戦していただきたいと思います」と呼びかけた。