近年、役者としても存在感が増している生見愛瑠。映画『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)では実写映画の吹き替えに初挑戦した。生見にインタビューし、仕事に対する思いや大事なおうち時間について話を聞いた。
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生見愛瑠 撮影:蔦野裕
世界中で絶大な人気を誇るゲーム『マインクラフト』(通称:マイクラ)を実写映画化。謎のキューブの力で、すべてが四角形でできた異世界“マイクラワールド”に転送されてしまった4人の仲間たちが、先住転送民のスティーブの力を借りて、四角いモンスターたちを倒しながら冒険を繰り広げる。
生見は、スティーブたちと冒険に挑む、エマ・マイヤーズ演じるナタリー役の吹き替えを担当。演じていてナタリーの行動力と自身が重なったという。
「ナタリーは弟思いで、弟のいる場所がわかったらすぐ行動するというシーンがあるのですが、私も思い立ったらすぐ行動するタイプなので、似ているなと感じました。昔から仕事もやりたいと思ったことはすぐマネージャーさんに伝えるようにしています」
モデルの活動に加え、バラエティでも活躍し、近年は役者としても高い評価を得ている。
「本当にありがたいです。モデルもバラエティも俳優の仕事も、自分がやりたいと思っていることを全部やらせていただいているので、毎日すごく充実しています。何か一つに絞ることは考えていなくて、これからもマルチに活動していきたいと考えています」
2023年に役者の仕事が一気に増えた生見。昨年1月に話を聞いた際には、状況の変化に戸惑いがあり、焦りもあったと打ち明けていたが、「慣れてきました。あのときはパニックでしたが、作品や役との向き合い方もわかってきて、忙しさに関しても、逆に忙しい方がリズムが崩れないという感じになっています」としっかり順応できるようになったようだ。
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『マインクラフト/ザ・ムービー』 (C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
GP帯連続ドラマ単独初主演で精神的にも体力的にも鍛えられた
昨年4月期に放送されたTBS系火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』でGP帯連続ドラマ単独初主演を務めた経験が大きな転機になったと感じているそうで、精神的にも体力的にも鍛えられたと振り返る。
「初めてGP帯の主演を務めさせていただき、プレッシャーもありました。目まぐるしい日々で、約半年間撮影をして、とにかく今日を乗り越えようという感じで毎日頑張っていて、どんなに大変なことでもやってやるぞ! と思えるようになりましたし、すごく体力がつきました」
そして、大変な状況の方が燃えるタイプだと語る。
「ポジティブな性格ですし、大変なことがないとつまらないと思ってしまうタイプで、試練大好き系です(笑)。ゲームと一緒なんです、ゲームも壁にぶつかって悔しいと思ったら深夜までやって突き詰めるタイプで、『マイクラ』も深夜までやってしまうことがあります。自分の好きなことは気が済むまでやるので、この仕事も好きだから頑張れます」
普段はとても明るい印象の生見だが、『風間公親-教場0-』での犯人役をはじめ、シリアスな役どころを見事に演じ、演技力を称賛する声が多数。本作での演技についても、スティーブ役を務めた山寺宏一がイベントで絶賛していたが、生見自身は「自分はまだ全然できていると思っていません」と恐縮する。
「毎回現場でいろんな方の生のお芝居を見させていただいて、どの現場でも成長させてもらっているなと思いますが、自分が出ている作品はまだ見られないです。恥ずかしくて。とにかくいただいた役と向き合って、皆さんの期待を超えなきゃと毎回思っています」
また、「作品を重ねていくたびに、人としての引き出しというか、感情が増えていくのでとても面白いです」と役者業のやりがいを述べ、「人として深みが出そうだなと思っています」と期待。「どの現場も毎日刺激的で、特にクランクインの日はすごく楽しいです。文字で読んでいたものが、人と人で演じた時にバチッとハマると気持ちがいいですし、相手の素敵な演技に心が動かされることもあります」と語った。