女優の広瀬すずが、映画『キリエのうた』(10月13日公開)の完成報告イベントに出席。アイナ・ジ・エンドの印象を明かした。
同作は岩井俊二監督の最新作。時代や社会に翻弄されながら、懸命に生きる4人の物語を描いている。岩井監督がアイナ・ジ・エンドの歌声に出会い、路上ミュージシャン役で初主演に抜擢した。
この日のイベントには、広瀬のほか、主演を務めたアイナをはじめ、松村北斗、黒木華、粗品、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、岩井俊二監督が参加。
映画『ラストレター』(20)以来の岩井監督作品出演となる広瀬。「岩井組ってこんな感じだったな~とすごく思ったのは、北海道のロケのときに岩井さんが自らカメラを持って、携帯の光で、右手で照明、左手でカメラマンをやっている姿。手作り感がすごいなと思って。一瞬一瞬、今だ! と思ったときに撮られるのでライブ感があって楽しかったです」と岩井監督の撮影風景をジェスチャーで再現しながら、撮影を振り返った。
また、広瀬は岩井監督の印象を聞かれると、「少年のような……でも、いつも疲れ果てています(笑)」と回答し、笑いを誘う。「いつも頭がぐるぐる回っている姿を現場で見ていて。それを周りがじーっと見続けるというのは、岩井組特有の時間だなと思います」と明かした。
今回のイベントでは、アイナが同作の主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」をアコースティックバージョンで生披露。アイナの歌唱をステージ最前列で聴いた広瀬は、「アイナちゃんはお芝居を含めて、周りの環境であったり、景色とか温度とかを全部吸収して表現される方なので、また撮影現場のときとは違う声と魂を観れて嬉しかったです」と絶賛した。