俳優の窪田正孝が主演を務める映画『決戦は日曜日』(2022年1月7日公開)の本編映像が22日、公開された。
同作は坂下雄一郎監督・脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢りえ)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。
公開されたのは、世間知らずなご令嬢議員候補による戸別訪問の様子。「あの……戸別訪問って違法じゃ……」と言いかけた岩渕(赤楚衛二)を「静かに」と冷静に遮る谷村の姿から始まり、お構いなしに有権者にあいさつ回りをする有美の姿が収められている。「こんにちは! 川島昌平の長女の由美です。いつも父がお世話になっております。私がその遺志を継ぐことになりました!川島有美、がんばります!」突然の訪問に戸惑う市民を横目に、選挙権を持たない外国の方の自宅へ訪問し決起集会への参加を呼びかけ、くしゃみをした手での握手にもしっかり対応する有美をにこやかに静かに見守る秘書・谷村だったが、その表情が引きつり始める。
有美は「なるほど、分かります。用水路にお年寄りが落ちそうで危ないと。私はこう思うんです。用水路にお年寄りが落ちたら危ないですよね、ということはお年寄りが落ちた用水路は危ない用水路ということになるんです」と”小泉進次郎構文”や、「今求職中なんですか、今まで何やってたんですか?」とグサッとくる言葉を放ち、最後に「今度は裏口じゃなくて玄関でお会いしましょうね」と言い放ち、谷村の表情も固まってしまう。こうした時事ネタのパロディを取り入れた坂下雄一郎監督は「今の時代を生きる人に、なにかしら思うところのある映画になっているかも」と話している。
(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会