フォントワークスは、同社の代表的なフォントである「筑紫書体シリーズ」の最新作となる「筑紫AMゴシック」を発表した。年間定額制フォントサービス「フォントワークスLETS」「学生向けフォントワークスLETS」の会員は追加費用なしで利用できる。
「筑紫書体」は、フォントワークスの書体デザイナー・藤田重信氏が2004年に生み出したフォントワークスのフラッグシップフォント。
新たにリリースした「筑紫AMゴシック」は、アンティークな骨格を持ち、スッキリとしたモダンなエレメントでデザインした角ゴシック体。デザイナーは筑紫書体と同じく藤田重信氏。従来の金属活字の流れを受けたオールドな角ゴシック体や、近年のモダンな角ゴシック体とは一線を画した、新鮮な空気感をコンテンツにまとわせる「革新的な書風」だとする。フォント名の「A」はアンティーク、「M」は「モダン」から取っている。
2017年5月、複数のクリエイターや装丁デザイナーが参加した「筑紫書体座談会」において、藤田氏に対し「何故、Futuraに合う日本語のゴシック体がないのか?」という質問があった。これにインスピレーションを得た同氏はすぐに試作した書体をSNSに投稿し、大きな話題を呼んだ。ここから5年後に完成したのが筑紫AMゴシックだという。
筑紫AMゴシック特設サイトでは、書体の魅力を紹介。藤田氏へのインタビューも掲載されている。
また、筑紫AMゴシックの公開と同時に、 「筑紫Aヴィンテージ明朝」「筑紫Bヴィンテージ明朝」「筑紫Cヴィンテージ明朝」の文字セット拡張を実施。 今回の拡張で、 現状の15,444文字から7,614文字増え、 23,058文字が使えるようになった。