キヤノンは10月30日、フルサイズ対応の単焦点レンズ「RF24mm F1.4 L VCM」と「RF50mm F1.4 L VCM」を発表した。本体のサイズや重心を合わせており、ジンバルに搭載しての動画撮影に向く作りとした。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの価格はRF24mm F1.4 L VCMが253,000円、RF50mm F1.4 L VCMが236,500円。発売日はともに12月下旬。

  • 「RF24mm F1.4 L VCM」(左)と「RF50mm F1.4 L VCM」(右)

  • すでに発売済みの「RF35mm F1.4 L VCM」(中央)とサイズや重量を合わせている

  • これらの3本は、ジンバル撮影時にレンズ交換をしても重量バランスの調整が最小限で済む

RF24mm F1.4 L VCM

RF24mm F1.4 L VCMは、EOS R システムに対応する大口径単焦点レンズ。焦点距離24mmの広角撮影と開放F値1.4の組み合わせにより、ダイナミックな遠近感と豊かなボケ表現が楽しめる。明るいレンズのため、夜間や室内などの暗いシーンでも感度を上げることなく撮影できるためノイズを抑えられる。

レンズ構成は、11群15枚で非球面レンズやUDレンズを効果的に配置した光学設計。特殊コーティング技術「ASC(Air Sphere Coating)」と「SWC(Subwavelength Structure Coating)」を施し、諸収差、フレア、ゴーストを低減し、画面全域の高画質化を図った。

AFシステムは「VCM(ボイスコイルモーター)」と「ナノUSM(超音波モーター)」を組み合わせた「電子式フローティングフォーカス制御」を採用。EOS Rシリーズのデュアルピクセル CMOS AFと組み合わせれば、高速/高精度なAFと、動画撮影に適した静かで滑らかなピント合わせが可能。

動画撮影時のフォーカスブリージングは徹底的に抑制し、画角変化の少ない安定した構図の動画を撮影できる。動画撮影中の絞りをマニュアルでコントロールできるアイリスリング(絞りリング)も搭載。最短撮影距離は0.24m。最大撮影倍率は0.17倍。絞り羽根枚数は11枚でフィルター径は67mm。本体サイズは最大径が約76.5mm、長さが99.3mm、重さは約515g。

RF50mm F1.4 L VCM

RF50mm F1.4 L VCMは焦点距離は50mmのモデル。人間の視野に近い自然な画角が得られ、ポートレートやスナップなどの幅広いシーンで被写体を際立たせた撮影が可能。レンズ構成は11群14枚。最短撮影距離は0.4m。最大撮影倍率は0.15倍。絞り羽根枚数は11枚でフィルター径は67mm。本体サイズは最大径が約76.5mm、長さが99.3mm、重さは約580g。その他の特徴や仕様はRF24mm F1.4 L VCMとほぼ共通。