P&Gから、男性向けの美容機器「ブラウン ボディ&フェイスグルーマーPRO X」が発売となります。全身のムダ毛をケアできる電動グルーマーです。4月8日の発売予定、価格はオープン、推定市場価格は9,980円となっています。

  • ブランド史上初となる電動グルーマー「ブラウン ボディ&フェイスグルーマーPRO X」

全身をこれ1台でケア

ブラウンが国内市場にボディグルーマー製品を投入するのは今回が初めて。担当者は「ムダ毛のケアに関するリーディングブランドであるブラウンが100年間、磨き上げてきた技術を新製品にも詰め込みました。お客さまのニーズを満たし、期待を超えていく製品と自負しています」と語ります。

  • 顔からつま先までケアする、ボディ&フェイスグルーマーPRO X。本体サイズは152×30×35mm、重さは約105gと、軽量コンパクト

これ1台で、脚・腕・ワキ・デリケートゾーン・顔・胸までカバーできるのが特徴です。首振りヘッドは前後に最大45°動く設計。また、4カ所で毛をカットする4Dブレードを搭載しており、パワフルで効率的な剃り味を実現したとします。

  • 4Dブレードのイメージ

  • 水平に寝た毛を持ち上げてカットするサイドトリマー(コーム刃)と、短くなった毛やさまざまな方向に生えたクセ毛をしっかりキャッチするセントラルトリマー(網刃)

ユーザーとしては「どのくらい肌に優しいのか」も気になるポイント。ボディ&フェイスグルーマーPRO Xは、内部で振動する刃をスキンシールドが覆う構造です。刃が肌に直接触れることがないので、安心感があります。肌保護アタッチメントも用意されています。ヘッド部分は交換できる仕様です。

  • ボディ&フェイス用コーム、デリケートな部分用コーム、ボディ用コームを同梱

完全防水設計なので、浴室でお風呂剃りすることも。グリップに滑りにくいゴム素材を用いているのもお風呂剃りへの配慮です。まるごと水洗いできるので、常に清潔を保てそう。

  • 充電まわり。約10時間の充電で約45分使えます

  • ヘッドを取り外して刃を交換。交換の目安は、全身ケアを週2回する人で半年くらいとのこと

P&Gシニア・ブランド・マネージャーの木本悠作氏は、ボディグルーミングの市場動向を紹介。過去6カ月間に体毛ケアをした日本人男性は約30%、若年層(18~34歳)に限れば約50%にも上ったそうです。さらに海外では、例えばアメリカでは全男性の59%、ドイツでは全男性の64%が習慣的に体毛ケアをしているとのことで、「いま男性の体毛ケアがトレンドになりつつある」と見ています。

  • 国内でも若年層を中心に体毛ケアをする人が増えています

現在、国内市場では競合他社が約80%のシェアを握っている状態。木本氏は「この市場に参入して、マーケット拡大に貢献したい。将来的には、市場をリードするブランドになりたい」とします。

市場調査では、どうしてムダ毛のケアをするのかという質問に「清潔感があると思われたい」という回答が過半数を占めました。ただ、理想のスタイルについては「完全に剃ってしまいたい」という人がいる一方で「自然に見える長さに整えたい」という人もおり、個人によってニーズが異なります。

  • 理想のスタイルは個人によって違います

ムダ毛ケアには、ほとんどの人がT字カミソリ、ハサミで対処しています。こうした市場動向を踏まえ、木本氏は「まだまだ需要の伸びしろがある」と分析。今後の展開に期待を寄せました。なおP&Gでは、体毛ケアに特化したボディグルーマー「BG5340」(9,980円)と「BG3350」(5,980円)も同日発売する予定です。

  • ボディグルーマー「BG5340」と「BG3350」も4月8日に発売予定

  • 各製品のスペック

試用してみた

筆者もサンプル製品を試用する機会がありました。手にすると、思いのほか軽い印象。握りやすいデザインで、ゴム素材がグリップ力を高めています。首振りヘッドの表面は滑らか。

  • 手の甲にもうっすらとムダ毛が

電源を入れると、電動シェーバーのような駆動音がしました。そのまま頬(ほお)に当ててみると、振動がくすぐったい感覚。前後に動かしてみると、T字カミソリよりも優しい力で肌をなでながら剃っていくのを実感します。普段、頬はシェービングフォームとT字カミソリで慎重に剃っている筆者ですが、ボディ&フェイスグルーマーPRO Xなら肌を傷つけずに済みそうな印象でした。

  • 頬に当てたところ

腕や脚のムダ毛も処理してみました。グリップ力の高さゆえ、誤って落とすことはなさそう。ボディがコンパクトなので、取り回しの良さも感じます。コームを使えば適度な長さを残しておけるので、清潔感を損ねない程度に、体毛もスッキリできました。

  • あちこち軽快に剃れる取り回しの良さ

改善点を要望するとしたら、充電時間が長いことと、専用アダプターを使用していること。USB Type-C、ゆくゆくはPower Deliveryにも対応してくれたら、というのが本音です。また、充電中にテーブルに寝かせると(本体が円筒状のため)安定しません。電動シェーバーのように頻繁に充電する製品ではないかも知れませんが、充電ドックが欲しくなりました。

剃り心地の良さは、さすがブラウン。1万円を切る価格帯で全身をケアできるのはコスパも高く、多くの人が満足できる製品ではないでしょうか。