俳優の伊藤英明が、映画『KAPPEI カッペイ』(2022年3月18日公開)の主演を務めることが17日、明らかになった。

  • 上段左から上白石萌歌、伊藤英明、西畑大吾。下段左から大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太

    上段左から上白石萌歌、伊藤英明、西畑大吾。下段左から大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、古田新太

同作は『デトロイト・メタル・シティ』などで知られる漫画家・若杉公徳が手掛けた同名ギャグ漫画の実写化作。「1999年7の月、人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じ、人類の救世主となるべく厳しい修行に人生を捧げてきた「終末の戦士」たちがいたが、世界は一向に滅亡しなかった。社会常識のない戦士たちは、平和な大都会で初めてピュアな恋心、友情、葛藤、花見、合コン、嫉妬心、遅すぎた青春を知っていく。

『スマホを落としただけなのに』シリーズ、『64-ロクヨン-前編/後編』(16年)など数多くの大ヒット作をプロデュースし、今作では初めて監督を務める平野隆と、『翔んで埼玉』(19年)などギャグ漫画の実写化に定評のある脚本家・徳永友一がタッグを組んで、最強なのにやることがなくなってしまった救世主たちの奇想天外な青春物語をド派手に描く。撮影は2021年5月~6月に行われた。

終末の戦士の一人である本作の主人公・勝平役の伊藤は、『22年目の告白-私が殺人犯です-』(17年・藤原竜也とのW主演)以来5年ぶりとなる映画主演作にまさかの本作を選んだ。最強の戦士でありながら平和な東京で初めて知る様々な感情に翻弄されるピュアな男・勝平というニューヒーローに全力で挑む。

また、東京にやってきた勝平が運命的な出会いを果たす女子大生・山瀬ハルを上白石萌歌、勝平に振り回され続ける気弱な大学生・啓太を西畑大吾(なにわ男子)が演じる。さらに勝平とともに厳しい修行の日々を過ごした終末の戦士・守に大貫勇輔、正義に山本耕史、英雄に小澤征悦、そしてその師範に古田新太と、実力派俳優たちが揃う。

この度特報映像も公開。突如師範から「解散」を告げられた終末の戦士・勝平が、スマホに向かって「山瀬に彼氏はいるのか!?」と絶叫したかと思えば、温泉に潜水、最強の戦士同士の本格的なバトルシーンも盛り込まれる。特報ナレーションは声優の山口勝平が担当し、「カッペイにはカッペイを!」という勢いのオーダーを快諾し、今回のナレーションに挑んだ。

伊藤英明 コメント

オファーを頂いた時は45にもなったおっさんがまた筋肉披露の仕事か、と正直ガッカリしていました。笑
しかし打ち合わせや衣装合わせを重ねる内に、そんなガッカリや不安は吹き飛んで…行きませんでした。笑
ハッキリ言って変な衣装に変な髪型、ヒロインを除いて変な人間ばかりが出てくる変な話です。
けれどこのコロナ禍に於いて、不自由な生活を強いられている日本の皆さんに束の間のひとときではありますが、現実から離れて頂いて心の底から笑って頂ける作品をお届け出来る事に
エンターテイメントの世界で働く者として大変ありがたく、また光栄に思っています。
監督はじめ、スタッフ、演者全員が制限の厳しい中、出来る限りの中での一番を模索し作り上げた作品です。
どうかみなさんに笑って笑って、ちょっと泣いて、そしてやっぱり腹の底から笑って頂きたいと思います。

上白石萌歌 コメント

山瀬ハル役を務めます、上白石萌歌です。
作品の相関図をいただいた時のひっくり返るくらいの可笑しさと、現場に足を踏み入れた時の
想像を超えるカオスさ。お芝居中に笑いを堪えることほど苦痛なことはないと感じました。
最高にくだらなく、最高に真面目で、最高にハートフルな作品です。きっと日本中が勝平さんの虜になるはず!
ぜひ盛大に笑ってください!お楽しみに!

西畑大吾 コメント

映画「KAPPEI」で入間啓太役を演じさせて頂きます、なにわ男子の西畑大吾です。
このお話を頂いて、企画書を見た時に「すごい世界観だ!」と心が高鳴り、
どんな作品になるのかとてもドキドキしました。
撮影が始まると毎日が刺激的でした。
超個性的な終末の戦士の皆さんのユーモア溢れるお芝居にどうツッコミを入れよう、
どう立ち回ろうと考える日々はとても楽しかったです。
原作の面白いところを存分に味わえる最高に笑える作品です。
この映画を見て頂いて、いっぱい笑っていっぱい免疫力をあげてください!

大貫勇輔 コメント

まさか、裸サスペンダー×金髪ロン毛になる時がくるとは…(笑)
最初はどう演じたら良いのかと悩んだのですが、台本を読み始めたら、自然と役が自分の中に入ってきたのを覚えています。自分の中に”守”はいたのだと気づきました(笑)。
とにかく尊敬する先輩方に囲まれて、刺激的な撮影の毎日でした!
特に終末の戦士が揃った時の圧?空気感?絵力?は空間が歪むくらいの雰囲気が現場に漂っていました(笑)。
ぜひ劇場でお腹を抱えて笑ってもらえたら嬉しいです!

山本耕史 コメント

KAPPEIに扮する伊藤英明さんに「山本くん、よくこんな役受けたね!?」と言われた撮影初日…。
全く同じ質問を突き返したかった…。
お互い撮影でなければ心が壊れてしまうくらい恥ずかしい出で立ちだったのだ。
世の中はまだ出口の見えない状況、一時でも皆さんを楽しませられれば、そんな思いを背負い、いい大人達はあり得ない姿で、あり得ない精神力で撮影に望んだ。
劇場で心置きなく笑うがいい…それがまだ叶わぬのなら帰宅後笑い転げれば
いいのさ。
そう…
あの姿を…

小澤征悦 コメント

「個性的な人」とは、人それぞれだ。自ら言う人もいるし、他人から言われることもある。
しかしながら今回の映画「KAPPEI」は、誰が見ても、全てにおいて、原作や脚本や役柄や衣装において、個性的だ。いや、もっと正確に言おう。かなり個性的だ。
少なくとも自分は、今までの役者人生で、こんなに個性的な役柄を演じた事はない。
でも演じている役者は、伊藤英明はじめ、全員マジメに演じている。本当に大マジメに、バカをやっている。
こんな映画、見たことがない。是非映画館で観て、日々の嫌なことやストレスを忘れ、何も考えず、笑ってほしい。
筋肉質な男たちがバカやってると、なんか笑えますよ笑

古田新太 コメント

おいらはセットだけの参加だったのですが楽しかったです。
子供たちとおっさんしかいない現場で、女の子が一人もいない。
おまけにハゲヅラとヒゲがかゆくてかゆくて。
(芝居では)ずっと怒ってるし。
伊藤とか、山本とか、大貫とかも途中で帰っちゃって飲みにも行けないし。
見所は小澤です。

(C)2022 映画『KAPPEI』製作委員会
(C)若杉公徳/白泉社(ヤングアニマルコミックス)