アイドルグループ・V6の岡田准一が主演を務める、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(公開中)の本編映像が29日に公開された。
同作は南勝久による人気漫画を映画化。圧倒的な強さと的確な手腕で狙った相手を6秒以内で必ず仕留める「天才的な殺し屋」として裏社会で恐れられる通称“ファブル”(岡田)が「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命令され、日常世界で暮らさなければならなくなる。2019年6月に映画『ザ・ファブル』が公開され、累計130万人以上動員のヒット作となり、今回続編&シリーズ化が決定した。
公開されると3週連続邦画第1位を獲得し、シリーズ累計興収31億円を突破した同作。随所に散りばめられたアクションシーンの数々が見所となっている。岡田は主演としてのみならず、ファイトコレオグラファーとして自らアクション制作に携わり、現場では演者でありながらも共演者にアクション指導するその姿から、「岡田師範」と呼ばれていた。
そんな岡田にとって「師匠」と呼べる存在が、ブラジリアン柔術の使い手である柔術家の橋本知之選手で、実は劇中にも登場。今回は岡田と橋本選手の「リアル師弟対決」が公開された。映像では、宇津帆一派の追っ手を退けて団地のある一室に入るファブル(岡田准一)の前に、不気味な男(橋本選手)が登場する。特製の拳銃を使うファブルに対し、謎の男は素手で戦いを挑み、激しい取っ組み合いの戦いへと移っていく。あまりの速さに目が追いつかない程の「超速肉弾戦バトル」となっている。
一連の格闘シーンの構築について、橋本選手は「岡田さんがシチュエーションを考え、そこにブラジリアン柔術で使う技がどのように入れられるかってことを、僕と岡田さんとで話し合って決めていきました」と明かす。ブラジリアン柔術は動きの地味さから映画にあまり取り入れられることが少ないと言われているが、橋本選手は「確かに実際の試合は客観的に見ても地味。でも例えば実際の打撃と競技の打撃とでは違う。それと同じで、今回劇中で使用した寝技は、初動を早めに動いたりした。何が起きているか、具体的に分からなくてもすごいことをしているというのが伝わればいいと思った」と、バトルが誕生した経緯を語った。
岡田も「ブラジリアン柔術のデラヒーバからベリンボロという技があって、この技を使っている映画って、たぶん世界でもまだ他にはないんじゃないかな。専門家が見ればすごく沸くと思います」とこだわりのシーンについてコメント。SNSでも「あの格闘シーンはハリウッドを超えてた!」「もはや芸術」「技が異次元すぎる」など話題を呼んでいる。
(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会