俳優の平泉成が初主演を務める映画『明日を綴る写真館』(6月7日公開)の場面写真が12日、公開された。

  • 左から佐野晶哉、黒木瞳

今回公開されたのは、同作に出演する佐野晶哉(Aぇ! group)と黒木瞳の場面写真。佐野が演じたのは、フォトコンテストで3年連続グランプリを受賞し、各所からのオファーも止まない気鋭のカメラマン・太一で、黒木は業界屈指のウエディングプランナーで多忙な太一の母・冴絵を演じている。仕事ばかりで中々自分を見てくれない母親に対し、寂しいと素直に言えずに育った太一は、自分の殻に閉じこもり、家族とのコミュニケーションを避けてきた。しかし、1枚の写真をきっかけに鮫島(平泉成)に弟子入りし、ともに働き、鮫島の写真家としての想いや、鮫島写真館で訪れる人々の“想い残し”に触れるうちに、自分自身にも長い間抱えている“想い残し”があることに気づいていく。そんな中、疎遠だった母から仕事の依頼が入り、避けていた母親との関係が次第に変化していく。

佐野との共演について黒木は「とても魅力的で可能性を秘めた方」と語る。「一緒にお芝居をして刺激を受けました」とも語っており、本作で初共演となった佐野の、俳優としてのポテンシャルの高さと今後の活躍に期待を寄せる。そんな佐野と黒木の共演シーンについて、主演の平泉は「太一が(黒木演じる)母親の写真を撮るとこなんか、僕はジーンときて、泣かせてもらいました。とても良いシーンになったよね」と述懐。太一が母親を撮影しながら「ズキッと刺さる一言をお母さんに言うんだけど、そのセリフを非常に上手に佐野君が言っているのが良かった。若者と年配者の両方が良い形になっていく、素晴らしいシーンだったなあと思って見ていましたね」と、絶賛した。

【編集部MEMO】
映画『明日を綴る写真館』は、あるた梨沙氏による同名漫画の実写化作。さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)の写真に心を奪われた気鋭のカメラマン・太一(佐野晶哉)は、華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する。

(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA