女優の新垣結衣と早瀬憩がW主演を務める映画『違国日記』(6月7日公開)の本ビジュアルと本予告が4日、公開された。

映画『違国日記』

■映画『違国日記』本ビジュアルと本予告公開

本ビジュアルの舞台は、両親を亡くした朝(早瀬)が住むことになる叔母・槙生(新垣)の部屋。小説家である槙生らしく部屋には所狭しと本が並び、パソコンにも多くのメモが貼られている。そんな家に住むことになった、まだ15歳の朝と不器用な槙生のぎこちない雰囲気が醸し出されている。「わかり合えなくても、寄り添えることを知ったーー」というコピーのもと、別の人間だからこそ分かり合えないながらも、対照的な2人が同居生活の中でどのような日々を紡いでいくのか、行方が気になるポスターになっている。

本予告では、槙生と朝が戸惑いながらも心を寄せ合っていく姿が映し出されている。大嫌いだった姉を亡くし、その娘である朝を引き取ることになり戸惑い迷う槙生を、親友の醍醐(夏帆)と元彼の笠町(瀬戸康史)が支えていく。朝の「なんで嫌いなの、お母さんのこと」という率直な質問に対し、「あなたの感情も私の感情も自分だけのものだから。分かち合うことはできない。あなたと私は別の人間だから」と真摯に答える槙生。

さらに本予告で流れるのは高木正勝の劇伴で、繊細な心情が表れた音楽が作品に寄り添っている。またインスパイアソング「夜明けのあなたへ」を担当するのは、次世代アーティスト・十明が本作を見て書き下ろした。原作のファンだという十明のデモ音源が製作陣の耳に留まり、インスパイアソングが実現したという。音源を聞いた本作の音楽プロデューサーも「儚げな中に凛とした強さを感じさせる十明のインスパイソング。広い音色で観る人や聴く人を、また主人公たちを抱きしめる様に寄り添い、言葉を紡ぎ、人生の背中を押してくれる様な優しい名曲を生み出してくれました」とコメントしている。

■十明 コメント

映画『違国日記』のインスパイアソングを作らせていただけたこと、とても嬉しく思っています。元々原作の漫画も大好きで、何度も何度も読み返しました。そしてこの作品の中の強く柔く美しい人々が映像として動き出した時、心揺さぶられました。「夜明けのあなたへ」という楽曲は、彼女たちに向けて手紙を書くような気持ちを歌っています。
そして、私自身の素直な気持ちを歪めることなく描くことが出来たように思います。

【編集部MEMO】
映画『違国日記』は、ヤマシタトモコ氏による同名コミックの実写化作。人見知りな小説家の高代槙生(新垣結衣)は、姉夫婦の葬式で無神経な言葉を吐く親族たちと盥回しにされる姪・朝の様子を見て、勢い余って私が引き取ると啖呵を切ってしまう。なかなか理解し合えない寂しさを抱え、一緒に居ることでお互いの癒えない傷口に自然と触れてしまう2人だが、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに傷と向き合うようになっていく。監督は、『PARKS パークス』『ジオラマボーイ・パノラマガール』の瀬田なつき氏が務める。

(C)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会