女優の天海祐希が主演を務める、劇場版『緊急取調室 THE FINAL』(6月16日公開)の出演者が4日、公開された。

  • 左から佐々木蔵之介、天海祐希、市川猿之助

    左から佐々木蔵之介、天海祐希、市川猿之助

同作は叩き上げの取調官・真壁有希子(天海)が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるドラマシリーズの劇場版。

今回明らかになったのは、映画ならではのゲスト出演者たち。被疑者=内閣総理大臣・長内洋次郎役は、歌舞伎俳優の市川猿之助が演じる。これまでの9年の長い歴史の中で総勢約100名が様々な手ごわいキャラクターとして登場してきたが、本シリーズのラストを飾るにふさわしい、まさに最後にして最大の強敵ともいえる内閣総理大臣という役どころとなる。

昨年5月にクランクインした本作に、6月上旬より参加した猿之助は、警察官僚、SPに囲まれ移動するシーンの撮影に挑み、天海ら『キントリ』キャストと顔を合わせた。その際の猿之助の所作や演技を見た天海は「キントリの物語の中の内閣総理大臣と、歌舞伎界を任っていくポジションがリンクするところがあって、手を挙げるだけの所作でも総理でした」と話し、田中哲司と「総理が来た!」と語り合ったという。

そして、その総理を突如襲撃する暴漢・森下弘道役には佐々木蔵之介が決定。事件の鍵を握り、天海ら【キントリ】チームを翻弄する謎多き被疑者として、『キントリ』のフィナーレに参戦する。天海と佐々木は共演経験も多く、ドラマ撮影時に誰よりもゲストに寄り添い、率先して演技をしやすい空気を作っていた天海が、佐々木に対しては「どんなボールも投げてくれるし、受けてくれる安心感があって、お互いやりたい放題やっていました(笑)」と取調べシーンの撮影秘話を笑顔で語る。猿之助、佐々木がそれぞれの役で参加が決まり「キントリは勝った」と感じたと明かしている。

猿之助が演じる長内は、戦後初の40代の総理としてカリスマ性やリーダーシップ、的確な判断力を発揮し高支持率を得るリーダーという役どころ。日本列島を襲い各地に甚大な被害をもたらす災害が発生する中、官邸に「緊急災害対策本部」が設置されるが、長内はこの未曽有の非常事態の対策を図る重要な会議に、10分遅れて到着する。関係閣僚から非難の声も上がり、マスコミでも取り沙汰される中、長内は指示系統を官邸に集中させる「広域支援即応措置法」を発令し、被害を最小限に抑えることに成功する。日本列島を襲った台風が去り、各地の復旧が続く中、長内総理の前に突如現れた暴漢・森下による総理襲撃が発生。拘束された被疑者・森下の取調べのため「キントリ」メンバーが再集結することとなる。日本を背負うリーダーに対し、キントリはどんな作戦で挑むのか、そして森下の本当の目的とは、最後の戦いに注目となっている。

市川猿之助 コメント

最高の作品、しかも記念すべき“ファイナル“に、ゲストとして出演させていただけるとは夢にも思いませんでした。シリーズ初の劇場版ということで緊張いたしましたが、天海さんの優しさに包まれた現場は、とても居心地の良い現場で、素敵な共演者、スタッフの皆様に支えられ、撮影に臨むことができました。
ぜひ映画館へ足をお運びいただき、素晴らしいチームでお送りする、”キントリ”の世界をお楽しみください。

佐々木蔵之介 コメント

9年もの歴史ある「緊急取調室」の劇場版に出演させて頂けること、大変嬉しく光栄に思います。
私の役柄については…話すな、と言われておりますが、少しだけ。
取調べられました!!
楽しかったです!!
キントリの現場の何が羨ましいかって、どのシーンも最後に必ず天海さんが場を締めてくれるので、特におじさん役者の皆さまが、勝手自由なんです。寛いでいられるんです。一緒になって私までも。
まさか取調室があんなに居心地の良い空間だとは思いもよらなかったです。
あたたかで飛びきり素敵で、スタッフ・キャスト最強なチームワークのキントリ!
「緊急取調室 THE FINAL」、是非劇場でご覧ください。

(C)2023劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会