俳優の木村拓哉が主演を務める、映画『レジェンド&バタフライ』(1月27日公開)のメイキング写真が3日、公開された。

  • 映画『レジェンド&バタフライ』

    映画『レジェンド&バタフライ』

同作は東映70周年を記念する新作オリジナル映画。「大うつけ」と呼ばれていた尾張の織田信長(木村拓哉)と、信長の元に嫁いできた「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫(綾瀬はるか)。2人の夫婦生活は最悪の出会いで始まり、互いの寝首をかこうと狙う一触即発な毎日を送るが、次第に強い絆で結ばれ、誰も成し遂げたことのない天下統一という夢に向かっていく。

今回公開されたのは、迫力の映像世界の裏側を伝えるメイキング写真。NHK大河ドラマ『龍馬伝』をはじめ、独立後も『るろうに剣心』シリーズなどヒット作を生み出し続ける大友啓史監督は「時代劇を新たなステージに押し上げてほしい」とオファーされ、並々ならぬこだわりで本作に取り掛かったという。撮影には『影裏』(20年)で大友組に参加し、そのほかにも錚々たる監督との現場を経験してきた日本映画界屈指の女性カメラマンの芦澤明子が参加。その他にも大友監督常連組として、録音:湯脇房雄、音楽:佐藤直紀、美術:橋本創、編集:今井剛、照明:永田英則といった、映画賞などの受賞者も多数含んだプロフェッショナルが集結した。

「東映創立70周年記念映画に相応しい場を」との大友監督の想いから、できる限り本物を追求し、全国30カ所以上で撮影が行われ、そのほとんどが国宝や重要文化財。比叡山延暦寺として焼き討ちのシーンを撮影した、国宝の朝光寺の本堂は、今作で初めて映画の撮影場所として使用された。ほかにも、世界遺産・仁和寺(宸殿・御室八十八ヶ所霊場)、こちらも初のロケとなる御寺 泉涌寺、国宝・彦根城、通常非公開の霊鑑寺、時代劇のメッカの隨心院や神護寺、篠山城、臨済宗建仁寺派妙光寺、明石城、国宝を有する高田本山 専修寺(安楽庵)などで敢行された。

信長ゆかりの歴史を持つ場所も多く、主演の木村も「本物の空間でお芝居をさせていただくことで、織田信長という役を生きることができた」と語る。さらに、信長が幼少期を過ごし、濃姫を迎え入れた城である那古野城や標高329mの金華山に築かれた城である岐阜城の一部を大規模オープンセットで作成。それに合わせて数百人の出演者が結集し、スケール感あふれる映像が撮影された。立地の険しさを表現するため、岩壁に囲まれた斜面を使って城の一部を建てた美術部の渾身作で、岩肌を流れる滝をそのまま活用するなど、そこにある自然を最大限に活かしている。

(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会