SixTONESの松村北斗が18日、都内で行われた映画『すずめの戸締まり』(公開中)大ヒット舞台挨拶に、主演の原菜乃華、メガホンをとった新海誠監督とともに登壇した。
同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。
映画公開7日間で観客動員200万人を突破したと発表されると、松村は「みなさんが今、手に持たれている“新海誠本”が300万名様限定なので、いよいよ在庫切れが見えてきて…驚きますね」と目を丸くし、原は「“新海誠本”はすごく濃い内容で、みなさんに手に取ってもらいたいので、早めに来ていただきたいですね。100万冊プラスで作ってもらいましょう」と増刷を希望した。
また、観客からの感想が書かれたバックボードがお披露目されると、松村は「お尻をむけて大丈夫ですか?」とお茶目な一面を覗かせてボードをチェックし、「まさに僕と同じ感想が。“エンドロールの時に、この映画を作ってくれてありがとうって本当に思った”。これはわかりますねえ」としみじみ。改めて、自身のもとにどんな反響が寄せられているか尋ねられると「この会場もそうですけど、男性から女性、そしてお父様からお母様、お子様までいて、きっと(生中継している劇場)343もそうなんじゃないかなと思うんです。昨日、一昨日と神戸、大阪を回らせていただいて、自分でも劇場に足を運んで感じたのは、いろんな世代でいろんな育ち方をしている方々が、映画を見終わったあとに同じよう顔をされていて、それが何よりも言葉を超えた反響かなと思います」と嬉しそうに語った。
続けて、神戸と大阪での舞台挨拶で、小さな子どもが手をあげて質問をするというという一幕があったそうで、原は「緊張して言いたいことがなかなか言い出せないお子さんに、松村さんが素敵なフォローをしてくださっていて、監督と一緒に『素敵だったね』って」とエピソードを明かし、新海監督も「喋れないときに『なんて素敵な待ち時間なんだろう』っておっしゃっていて、さすがだなって思いましたね」と絶賛。これに松村は「それは新海さんの紳士ぶりを受け継いで、真似しようと思ったところが大きいですね」と謙遜した。
さらに、オーディションの話題となり、新海監督から「(アフレコ時)不安そうだった」と声をかけられた松村は「(不安を)隠すことなく出しましたね。1番不安だった瞬間に聞いたら安心しただろうなと思う、最近、新海さんが話してくれる言葉があって『オーディションで僕らを見つけたのは、子どもを見つけるように』という表現をされていて、あの言葉はすごく温かくて、今さらながらに安心しますね」と感慨深げに語り、新海監督は「もっと早く言えばよかったね(笑)」と微笑んだ。
同舞台挨拶では、公開生アフレコが行われ、松村は「驚きました。一昨日の夜に台本のデータだけポンって。“台本!? もう公開したけど”って思いました」と打ち明け、「落ち着かないのでアフレコをやっていたときの立ち位置に変えてもいいですか?」と立ち位置を変更。この立ち位置はお互いに直感で並んだそうで、松村は「僕、驚いたんですけど、アフレコが進んでいる途中でポスタービジュアルが出たじゃないですか。鈴芽と草太、この並びなんですよね」と目を輝かせ、新海監督は「もしかしたら僕の中にこの(アフレコの立ち位置の)イメージがあったのかな」と吐露。そして、生アフレコを披露した2人は大きな拍手を浴び、新海監督も「とっても素敵でしたよ」と称えた。