映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の大ヒットイベントが23日に都内で行われ、阿部サダヲ、岡田健史、白石和彌監督が登場した。

  • 左から岡田健史、阿部サダヲ、白石和彌監督

    左から岡田健史、阿部サダヲ、白石和彌監督

櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。

興行収入10億円を超えるヒットに「実写映画で10億円超えをしたのは、数えるほどしかないらしい。まだ上半期ですけど、すごく光栄です。ありがとうございます」と喜ぶ。白石監督は「ホラー映画を見に行く感覚で来てくださってるっていうのは、宣伝の方が分析していた」と明かし、「『貞子観に行こうぜ』みたいな感じで、『阿部サダヲ観に行こうぜ』みたいな」と表した。阿部は「そうでしたね。あんまり連続殺人犯みたいな役やったことないという話をしてて、ちょっと難しいかなと思ってたんですけど、名前が『阿部定』(殺人犯の名前)じゃないかって、爆笑問題の太田光さんが言ってましたけどね」と苦笑していた。

また、自身の怖いものについて聞かれると、岡田は「最近定期的に見る夢なんですけど、過去にやった作品のロケだったりセットだったりのシーンを、その日いきなりもう1回撮りますと言われ、セリフが全く入ってない状態でスタッフさんたちは準備を進めていて『うわーっ! やばいやばいやばい』と思いながら起きるという……」とエピソードを披露する。阿部はその話に「僕もすごいあります」と同意しつつ、「噂話とかも怖いですし、阿部サダヲという人が怖いと思われるのもすごい怖いです」と他の怖いことも。「この間ちょっと違う現場でも、『意外と普通の人なんですね』と言われて、サイコパスじゃないじゃないですか、僕。そういう風に思われる場合もあるのが怖いなと思って」というが、「それくらい影響力がある映画に出られたとすごく嬉しいですけどね」とも語った。