映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』(5月20日)舞台挨拶付き完成披露試写会が16日に都内で行われ、山田涼介、本田翼、本郷奏多、渡邊圭祐、栗山千明が登場した。

  • 左から栗山千明、本郷奏多、山田涼介、本田翼、渡邊圭祐

    左から栗山千明、本郷奏多、山田涼介、本田翼、渡邊圭祐

同作は2001年から2010年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された人気漫画の実写化作。亡き母を生き返らせようと、禁忌を犯して挑んだ”人体錬成”に失敗し、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリック(山田涼介)と、身体全部を持って行かれ鎧に魂を定着させた弟アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)の物語を描く。

原作の大ファンという山田は「自慢なんですけど……」とお宝『ハガレン』グッズを披露。額縁を掲げると「なんか僕『平成』みたいになってますか? 『令和』みたいなやつ」と元号発表のようになっている自分にツッコみ、「デビュー当時を思い出したな、このポーズ」と苦笑する。改めて「荒川先生が書き下ろしてくれた原画で、漫画にはないシーンを描いていただいたので、家宝として飾っております」と紹介し、ぬいぐるみについても「かわいくないですか? このアル、猫ちゃんを抱えて。熊のエドがあるんですけど、2体並べて飾ってるお気に入りグッズです」と語る。またグッズを回収しようとするスタッフが現れると、山田は「盗むんですか? 盗まないでくださいよ」といじり、笑いを誘っていた。

この日はキャストにサプライズで荒川からのメッセージも。山田は「ありがたいですね。荒川先生は現場に来られた時とか、撮影がバタバタしていてあんまりお話する時間もないままでいたので、改めて一人ひとりにメッセージをくださって。なんといっても生誕20周年ということなので、記念すべき年にこうやって実写映画を公開できることも嬉しく思ってますし、たくさんの知らない方々にもこの作品の魅力が実写化を通して伝わってくればいいなと思いました」と意気込んだ。

荒川弘 メッセージ

実写映画1作目を見てから、このオリジナルキャストでの完結編を作ってほしいとずっと思っていたので、エドとアルの旅を最後まで描き切ってもらえて本当に嬉しかったです。原作が凝縮されているので、イベントが目白押し。本当に全部が見どころなので、原作ファンの皆さんにもぜひご覧いただきたいです。

アクションもとにかくすごくて、オープニングの列車内でエドたちとシン組が戦うシーンからワクワクし通しでした。やっぱり映画は役者さんの演技が入って、感動が全然違いますね。エド役の山田くんも、益々演技の感情の幅が豊かになって、とても魅力的な主人公になっていました。あと翼ちゃんの泣く演技には、もらい泣きしてしまいました。

本郷さんの演技もさらに板についていて、原作以上に悪そうで、最近朝ドラでも拝見していたので、役者としてのギャップにもやられてしまいますね。渡邊さんのリンもこれまたすごくかっこよくて、エドとの掛け合いも良くて、『最後の錬成』ではグリリンとして二重性のある演技が見られると思うと、楽しみで仕方ありません。栗山さんがオリヴィエに決まったと聞いたときは一気にテンションが上がって、お祭り騒ぎでした。自分で描いたお話なんですけど、CGの進歩の凄さと相まって、あぁ、実写だとこうなるんだなと終始新鮮な気持ちで作品を楽しむことができました。

次は3作目の『最後の錬成』。スカーとブラッドレイとの戦い、ホムンクルス組やお父様との最終決戦などなど、もう見どころだらけ。見どころしか残っていません。早く見たいです。

  • スタッフをいじり出す山田涼介