女優の中西悠綺が17日、「島ぜんぶでおーきな祭 第14回沖縄国際映画祭」で行われた主演映画『ワンダフル旅行社』の舞台挨拶に登壇した。
この日、本作が初お披露目となり、中西は「本当に感無量です。作品を撮り終えてからコロナ禍になってしまっていつこの作品を皆さんに見ていただけるんだろうと、この日を本当に心待ちにしていました。皆さんに見ていただけて、沖縄国際映画祭で日本で上映することが叶ってすごくうれしいです」と喜びを語った。
中国製作の映画で日本人女優が主演を務めるのは、本作の中西が初めて。「中華圏に渡るときに、日本人女優として中国映画で主演として日本語でお芝居をするっていうのを心に決めて渡ったので、いろんな偶然が重なって中国映画で日本人女優で初の主演をさせていただける機会に巡り合えたこともそうですし、こうやって皆さんに見ていただける機会にも恵まれて、すごくすごくうれしいです。感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを述べた。
また、海外に挑戦した理由について、「誰も成し遂げていないことをやりたいなと思ったのがきっかけで中華圏に渡りました」と説明。「誰も成し遂げていないことって誰もどうやってやるか教えてくれない。だから中華圏で活動しようって決めてからが大変で、中国の映画を見てエンドロールに出てくる制作会社を書き出して、中国語のプロフィールを持って制作会社を回ったり。その積み重ねでここに立たせていただけているので、本当に頑張ってきてよかったなと思います」と感慨深げに話した。
今後の目標を聞かれると、「海外で夢を追う中で心が折れそうになることが何度もあったんですけど、そのたびに映画やドラマなど作品に救われることが何度もあったので、私も作品を通して誰かの心に寄り添えたらいいなと思いますし、もっと日本でも海外でも活躍できるように頑張って、日本の文化や伝統の素晴らしさを世界に知っていただけたり、後世に残していけるような女優になりたいと思います。そして、海外や日本の作品でもう一度主演として沖縄国際映画祭に戻ってこられるように頑張りたいと思います」と力強くコメント。最後に流ちょうな中国語も披露した。
ちなみに、中国語はもともと全然話せなかったという。「ニーハオと謝謝しかしゃべれなかったです。勉強頑張りました」と話した。