俳優の阿部サダヲが主演を務める映画『アイ・アム まきもと』(9月30日公開)の特報映像、およびティザービジュアルが18日に公開された。

映画『アイ・アム まきもと』

映画『アイ・アム まきもと』

同作は水田伸生監督のオリジナル作。小さな市役所の「おみおくり係」に務める牧本壮(阿部サダヲ)は空気が読めない、人の話を聞かない、なかなか心を開かないとちょっと迷惑な男だが、そんな牧本が孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。牧本自身の無味な人生も彩られていき、彼の”迷惑”がいつしか”無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていく。

阿部演じる牧本の迷惑に翻弄されるのは、疎遠になった父の死を知らされ執拗に牧本から葬儀への参列を迫られる津森塔子(満島ひかり)、牧本の向かいの家に住み牧本に負けないほどのちょっと迷惑な男・蕪木(宇崎竜童)、全く空気の読めない牧本に本作内で最も迷惑を被っている刑事・神代(松下洸平)、牧本の迷惑に振り回されながらもその行動に理解を示す葬儀屋・下林(でんでん)、蕪木の強烈な迷惑エピソードを持つ、食品工場で働いていた蕪木の元同僚・平光(松尾スズキ)、牧本を取り締まる為に県庁から派遣され、度重なる迷惑行為に目を光らせる新任の市民福祉局局長・小野口(坪倉由幸/我が家)、蕪木の迷惑に翻弄されながらもその武骨さに惹かれていた、今は漁港で居酒屋を営む蕪木の元恋人・今江みはる(宮沢りえ)、蕪木の元同僚だったが“その迷惑に救われた”という謎の過去を持つ槍田(國村隼)。存在感ある豪華俳優陣が集結する。

特報映像には、牧本壮がちょっと迷惑な男ぶりで我が道をゆく姿が納められた。冒頭、おみおくり係の牧本がゴミだらけの家に突っ込んでいく姿、神代刑事に怒られ小野口と争う姿、そして今江みはるが心配そうな表情で牧本を見つめるカットが映し出されている。後半は、骨壷に無理やり遺骨を押し込もうとしたり、納骨を先送りにするあまり自分のデスク下に沢山の骨壷を溜め込んでしまったり、彼の勝手な独自ルールでの仕事のおかげで、周りの人々が翻弄されている様子も。ラストは牧本と津森塔子の噛み合わないやり取りが描かれ、しつこく年齢を聞く牧本がここでも迷惑をかけている。

(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会