映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(公開中)の大ヒット感謝祭が28日に都内で行われ、小手伸也、織田梨沙、生田絵梨花、田中亮監督が登場した。
同作は脚本家・古沢良太によるオリジナル作で、コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる。
公開45日間で観客動員数185万人、興行収入25.5億円突破のヒットとなった同作。ネタバレOKで思い出を聞かれると、織田は「今回は社交ダンスと2.5次元ミュージカル(シーン)の練習がたくさんあって、『自分は何をやってるんだっけ?』と思わされた。みんな待ち時間に2.5次元の練習をしてて、部活みたいで楽しかった」と振り返る。
最後に出てくる鳥獣戯画の2.5次元ミュージカルシーンについて、生田は「参加したかったです。(自分は)プロデューサー側なんですけど、コシノジュンコさんをイメージしていて、松重(豊)さんはJ.Y. Parkさん。あっち側でみんなが楽しそうにイキイキしてるのを見て、ステージに立ちたかったなあと思いました。すごい輝いてましたよ、鳥獣戯画」と羨ましかったという。「私も一応ミュージカル俳優やらせていただいているので、けっこう嫉妬しましたね」と明かした。
監督は「生田さんが踊ってくれたベリーダンスは、本編中は数秒だったんですけど、実際は2分くらい振り付けがあって、それを完璧にすぐ習得して踊ってくれて。だから生田さんが鳥獣戯画に出てたら周りがかすみすぎて危なかった。城田さんも出てて周りが負けてたから、ちょうどよかった」と説明。生田はベリーダンスについて「かなり練習しましたよ。こうやってこう」と腰の動きを再現し、「こう動かすのがなかなか難しくて、一週間毎日毎日やってました」と踊ってみせる。「プロデューサーさんに『せっかく踊ったので、DVDになるときは特典でフルを入れてほしい』と言ったら、『前向きに検討します』と言ってくれました」と期待を煽った。
この日は小手がサプライズで司会を任されることとなったが、さらに長澤からの手紙を監督が代読。「私は小手さんが毎日のように宣伝してくれてること、鳥獣戯画の歌詞と振り付けを舞台袖で練習していたこと、取材の場で私たちキャストやスタッフさんにすごく気を遣って場を盛り上げてくれていたことなどなど、たくさん知っています。キャスト・スタッフ、そして何より子猫ちゃん代表として行っておきます。小手さん、ありがとね(ハート)。今日で宣伝活動もひと段落となります。本当にお疲れ様でした。ちょっと寂しいけど、またどこかで会えるといいですね。みんな、あなたのことが大好きです」といった言葉に、小手は涙をぬぐい「もういいよ」と苦笑。「嬉しいです。そんなふうに言っていただける。『コンフィデンスマンJP』という作品が長く愛されて続いていき、まだまだ続編を望む声があるというだけで嬉しいですし、できればまた今後とも関わらせていただきたいとは思います」という小手に、客席からも拍手が起こっていた。