Elijah Nouvelage / reuters
ゲーム配信プラットフォームのTwitchが、クリエイターに毎月一定額の広告収入を支払う「広告インセンティブプログラム（AIP）」を発表しました。
同プログラムは、クリエイターに対して毎月一定額の広告費を支払うことで、クリエイターが面倒な広告管理から解放され、コミュニティと一緒に好きなことに集中できるようにするのが狙いです。安定した最低限の収入により、将来の計画を立てやすくなることがクリエイター支援の重要な一歩になることを願っているともしています。
なお、AIPは、現状一部の限られたクリエイター向けに提供されます。対象のクリエイターには、毎月パーソナライズされたオファーが提示されます。
オファーはクリエイター毎に何種類かが提示されるようであり、またオファー毎にインセンティブの金額と配信時間が定められています。オファーを承諾し一定時間の配信を行うと、視聴数に関係なく月末にインセンティブの支払いを受けられる仕組みです。
ちなみに、オファーのノルマをクリアした後も、追加で配信を行うと通常の広告収入は得られるとのこと。広告収入の増減をある程度気にしなくてよくなるというのは、クリエイターにとってはありがたい仕組みかもしれません。
AIPの対象条件は公開されていませんが、おそらくは一定数の視聴者を期待できる人気クリエイターが中心になると考えられます。それはつまり、すでに多くのファンを獲得している、安定した収入が見込めるクリエイターということ。本来支援が必要な、中小規模のクリエイターにはいまのところメリットはなさそうです。
Twitchの戦略的には正しいのでしょうが、クリエイター支援を掲げるなら、本当に必要なクリエイターにも目を向けてほしいところです。
Source: Twitch
