finalは、自社ブランドfinalのワイヤレスヘッドホン「UX3000」を11月9日に発売する。ハイブリッドタイプのノイズキャンセリング(NC)機能を搭載し、低遅延なaptX LLコーデックにも対応。価格は15,800円。カラーはシボ塗装仕上げのBLACK。

  • UX3000(BLACK)

agブランドのハイブリッドNCヘッドホン「WHP01K」(2021年発売、レビュー記事はこちら)をベースに、外装やサウンドチューニングを変更して海外市場で展開している「UX3000」を国内市場へと“逆輸入”。9月の「秋のヘッドフォン祭2022」で実機を披露しており、今回正式に発売日と価格、詳細仕様が決まった。直営店「final STORE」と公式ECサイト「final公式ストア」では、10月18日からUX3000の予約受付を開始している。

  • 「秋のヘッドフォン祭2022」で披露していたUX3000の実機

UX3000はドライバーの音響特性を追求して、Bluetoothに起因する、高音域の気になる部分のみをわずかにイコライザーで補正。「マニアも十分に満足できる音質とノイズキャンセリング」を両立し、「いつまでも聴いていたくなる自然な音質」に仕上げた。

  • UX3000の利用イメージ。「マニアも十分に満足できる音質とノイズキャンセリング」を両立した

  • UX3000のベースモデルである、現行のagブランド「WHP01K」。カラーはBLACK、DARK GRAY、CREAMの3色が選べる

ハウジングの外側と内側のマイクで周囲のノイズを集めて低減するハイブリッドNC機能を装備している点はWHP01Kと同じだが、従来はNCオン/オフで音質に変化が生じていたところを、UX3000では再生音になるべく差が出ないように音質調整を施した。

NCのみでも使える独立設計仕様のため、音楽鑑賞時だけでなく、UX3000のNCをオンにして防音性能の高いイヤーマフのように活用したり、ハンズフリー通話やWeb会議などで外音をシャットアウトしながら相手の声をクリアに聞き取ったりすることもできるという。付属の3.5mm有線接続ケーブルをつないで有線ヘッドホンとして使うときも、NC機能を利用可能だ。

  • ヘッドホン下部の操作ボタン

UX3000の本体素材には軽量な樹脂を採用し、“高級カメラの軍艦部を思わせる”光沢感を出したシボ塗装で仕上げ、皮脂や指紋がつきにくくした。一般的なシボ塗装は金属表面に焼き付けて施されるものだが、finalでは樹脂表面にも施せる特殊加工を開発して実現した。

  • 光沢感を出したシボ塗装で仕上げ、finalロゴも施した

ヘッドバンドは折りたたみ可能で、フィット感や装着感を高めるためにハウジングが上下左右に回転する「マルチフィットハウジング機構」も引き続き採用している。

  • イヤーカップを平らにしたところ

主な仕様はWHP01Kを踏襲。Bluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBC、AACに加えて、低遅延なaptX Low Latency(LL)もサポート。音楽のほか、ゲームや動画も快適に楽しめるとする。マルチポイント接続も可能で、PCやスマホなど複数の機器と同時接続したまま、用途に合わせて切り替えて使える。

バッテリー容量は700mAhで、連続再生時間は最大35時間(NCオフ時)、NCオン時は25時間再生可能。充電が切れても、付属のケーブルを接続して有線ヘッドホンとしても使える。USB Type-C充電ケーブルや専用ポーチが付属する。

  • ヘッドバンドを折りたたんだところ