台湾MediaTekは8月11日、メインストリームクラスの端末への搭載を想定した5Gスマートフォン向けの新型SoCとして、「Dimensity 920」と「Dimensity 810」の2製品を発表した。ともに6nmプロセスで製造され、ゲーミングパフォーマンスを含む処理性能の向上を実現する。2021年第3四半期には、この両SoCを搭載した製品のリリースがはじまる予定だ。
Dimensity 920は、CPUに最大2.5GHzのArm Cortex-A78プロセッサと、最新のLPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージを搭載。前世代のDimensity 900と比較してゲーミングパフォーマンスが9%向上している。ほかゲーム時にディスプレイのリフレッシュレートを引き上げるスマートアダプティブディスプレイや、ハードウェアベースの4K HDRビデオキャプチャをサポートする。
Dimensity 810は、最大2.4GHzのArm Cortex-A76を搭載。普及帯がターゲットのSoCだが、120Hzディスプレイにも対応する。ArcsoftとのコラボレーションによるアーティスティックなAIカラーをはじめとするプレミアムカメラ機能、低照度でも写真撮影を可能にする高度なノイズ低減技術を提供する。