皆さん、2020年に大きな教育改革が行われることはご存じですか?(※)
小学生には「プログラミング教育の必修化」が実施されることが決まっており、いま教育市場ではプログラミング教室や関連書籍の人気が急上昇しています。もしかすると、街中で張り紙などを見かけた方もいらっしゃるかもしれませんね。
同時に、子どもとパソコンの触れあい方についても注目が高まっています。早めに教えるべきなのか、子ども専用にパソコンを用意するべきなのか――答えに迷う保護者の方も多いと思います。
プログラミング教育の開始を前に、お父さん、お母さんは子どもたちをどうサポートしたらいいのでしょう。そこで、小中高のお子さんを持つ保護者の方に、プログラミング教育についてアンケートを実施。その結果を紹介していきましょう。
※文部科学省から、新小学校学習指導要領におけるプログラミング教育の円滑な実施に向けて行われる取り組み。(出典:文部科学省 小学校プログラミング教育の手引(第一版)より)
学校で学ぶこと自体は“賛成”だけど……
まず、小学生を対象にプログラミング教育が必修化することを知っているかどうか尋ねてみたところ、「はい」が60.7%、「いいえ」が39.3%という結果になりました。実施は約1年半後と迫ってきていますが、まだそれほど認知されていないといえそうです。
さらに、プログラミング教育についての感想を伺いました。「良い取り組みだと思う」と考える方が一番多く、その割合は51.0%。
プログラミング教育に関して好印象を持たれている方が多いようですが、次に多かったのは「小学生にプログラミングは早いと思う(21.6%)」、「正直戸惑っている(20.6%)」とマイナスイメージや不安を感じている人も多くいることがわかりました。
これはぜひ、実際のホンネを聞いてみたいところ。さらに詳しい状況を調査するために、小学校低学年のお子さんを持つ3人のママさんたちに集まって頂き、率直なご意見を伺ってみることにしましょう。
<参加してくださったママさんたち>
左:加藤さん(小学1年生のママさん)
中央:桑原さん(小学校1年生のママさん)
右:吉田さん(小学校1年生と幼稚園生のママさん)
プログラミング教育に対するママさんたちの“ホンネ”は?
――今日はお集まりいただきありがとうございます。さっそくですが、「プログラミング教育の必修化」についてご存知でしょうか?
吉田さん:正直、知りませんでした。むしろ、そんな取り組みがあることにびっくりしました。
桑原さん:何のための取り組みなんですか?
――早い段階からプログラミング教育を学び、将来的に安心して取り組めるようにすることを目的としているそうです。この取り組みについて、皆さんはお子さんが“小学生からPCを使うこと”をどのように感じましたか?
吉田さん「子どもがパソコンに詳しくなることには、賛成です。
私は、CAD(設計支援ソフト)を使った仕事をしているのですが、パソコンスキルの必要性を感じる瞬間は多いです。例えば、パソコンにトラブルが起きた場合に、詳しい人を呼んでサポートしてもらったり。
将来的に、学校で子どもがパソコンについてしっかり学ぶことで、こちらが教えてもらえるようになれば最高ですね(笑)」
桑原さん:「私も賛成です。
子どもは小学校低学年ですが、すでにスマホやタブレットを使っていて、友達と集まるとそれを使ってゲームするのが“当たり前の世代”です。スマホでは、Siriを使って文字入力もしています。
なので、学校でコンピュータ全般の正しい使い方を教えてくれるようになれば、ありがたいですね」
――低学年生ですでにスマホやタブレットを使用しているのは、まさに“デジタルガジェットと共に育っている、イマドキの小学生事情”を感じますね。
加藤さん:「我が家は夫がエンジニアで、子どもには早いうちからパソコンに慣れてほしいという思いもあったので、自宅のパソコンには子ども専用のアカウントを作成し、「Minecraft」など子どもが使ってもいいソフトだけを使えるようにしていて。そのため、パソコンの立ち上げ方や基本的な使い方は知っていますね。
ただ、スマホのテンキー入力であればできるのですが、ローマ字はまだわからないので、タイピングなどを学校で教えてもらえたら嬉しいです」
3人ともプログラミング教育の必修化については詳しく知らなかったとのことです。しかし、将来的には仕事で必ずパソコンが必要になってくるので、学校でパソコンの使い方やプログラミングによる論理的思考を学ぶことには“賛成”意見で一致していました。
家庭でも便利に使えるMicrosoft Office
パソコンで仕事といえば、いま日本企業の多くが利用しているソフトがMicrosoft Officeです。
読者の皆さんの中にも、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteといったOfficeソフトを、業務で使ったことがある人は多いと思います。CADがメインのお仕事をする吉田さんも、Microsoft Officeは通常の事務作業で使用しているとのこと。
しかし、仕事だけではなく、プライベートでMicrosoft Officeを使っている方もいるでしょう。例えば、住所録をExcelで管理したり、年賀状をWordで作成したりといった活用法はよく聞かれます。
一方、自宅のパソコンには入っているけれど使っていないという人や、親御さんは使用していても子どもは使っていないというケースも多いでしょう。
実際にアンケートで、お子さんがMicrosoft Officeを使っているかを尋ねてみたところ、「はい」が38.8%、「いいえ」が61.2%となり、やはり子どもは使ったことがないというご家庭の方が多い結果となりました。
しかし、子どもの将来を見据えたときに、Microsoft Officeを自然に使えるようになれば、大学でのレポート作成や就職後の仕事がスムーズに進みますよね。子どもがMicrosoft Officeを楽しく学べる使い方はないのでしょうか。
そこで、上記の質問に「はい」と答えた人にその使用用途について聞いてみると、参考にしたい活用法がいくつもあったので、紹介していきます。