ビットコインネットワークでのアクティブアドレス数は、過去6週間で130万から50万に減少、約60%の急落となった。

これにより、アクティブアドレス数では、イーサリアムがビットコインを追い抜く事態となった。6月27日時点のイーサリアムネットワークはビットコインよりもアクティブアドレス数で約20万多い形となった。

イーサリアムは2021年6月5日と同年6月6日にもビットコインを追い抜いていており、今月で3回目となる。その前にイーサリアムの数が上回っていたのは、2017年はじめの時期だった。

ツイッターの仮想通貨分析アカウントの”Mr. Whale”(弱気な見方で知られている)は、ビットコインのアクティブアドレス数が週ベースの移動平均で2020年4月以来の最低レベルに落ち込んだと指摘している。

5月のビットコインの史上最高値更新とその後の50%以上の調整、中国におけるマイナー取締りによるハッシュレートの急落など、いくつかの要因が今回のアクティブアドレス減少に寄与しているとみられる。

イーサリアムのアクティブアドレスは、ETHの価格が10%下落したにもかかわらず、過去1週間で9%以上の増加で70万となっている。ただ、4月はじめに記録した90万という数字からは22%の減少だ

オンチェーン分析プロバイダーであるグラスノードの6月23日のレポートによると、分散型金融(DeFi)プロトコルと関連するアドレスの数は5月以降増加し続けており、DeFi関連のアクティブティが拡大していることが伺える。

DeFiの新規ユーザーによる継続的な需要が、ビットコインと比較した際のネットワークアクティビティでのイーサリアムの最近の強さの理由かもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン