Windows 11のエクスプローラーには、コマンドバーと呼ばれる領域が設けられている。選択アイテムに対する操作やプロパティダイアログをワンステップで呼び出せるボタンが並んでいるため、愛用している方もおられるだろう。
筆者もコンテキストメニューを経由せずにファイルを生成できる「新規作成」は使用する。だが、使用頻度の低さから“エクスプローラーのウィンドウ表示領域を狭めている”要因と考えることも。そこでコマンドバーを無効にしてみた。
reg add “HKCU\Software\Classes\CLSID\{d93ed569-3b3e-4bff-8355-3c44f6a52bb5}\InprocServer32” /f /ve
クラスID「{d93ed569-3b3e-4bff-8355-3c44f6a52bb5}」は「File Explorer CommandBar View Adapter」として登録されており、「C:\Windows\System32\Windows.UI.FileExplorer.dll」の呼び出しを実行している。上記操作でこの動作を抑止することで、コマンドバーを取り除いているのだ。
なお、元の状態に戻すには「reg delete “HKCU\Software\Classes\CLSID{d93ed569-3b3e-4bff-8355-3c44f6a52bb5}” /f」を実行してレジストリエントリーを削除すればよい。
上図はWindows 10のエクスプローラーだが、ご覧のように(Windows 11と比較すると)シンプルだ。どちらが便利かは使用スタイルに左右されるため、筆者のように“ちょっと気になる”方は、一時的にでもコマンドバーを非表示にして利便性を確認してほしい。
著者 : 阿久津良和
あくつよしかず
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