パイオニアは、音楽CD取り込みにも適するという、スロットローディングタイプのポータブルBDドライブ「BDR-XS08 MB-S」を11月に発売する。CD再生時の制振性と静音性も追求。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20,000円台後半を見込む。

  • BDR-XS08 MB-S

「使いやすさと品位を兼ね備えたプレミアムモデル」と位置づけるポータブルBDドライブで、BD/DVD/CDに加えて、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の再生も可能。ディスクを本体のスロットに差し込むだけで自動的に読み込むスロットローディング方式で、開口部が小さいため防塵性に優れるとしており、内部シャッター膜で静音性能も高めた。

対応OSはWindows 8.1/10/11と、Mac OS X El Capitan 10.11以降。さらに、無料アプリ「Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~」をインストールしたAndroid端末とドライブをUSBケーブルで接続すると、PCを介さずに直接CDをリッピング。「Gracenote MusicID」により、曲名やアルバム名、アーティスト名、ジャケット画像をインターネット経由で自動取得できる。

オーディオ機器などで使われるアルミ削り出しインシュレーターを本体底面に採用し、ディスク回転による横置き時の不要な上下振動を低減。従来機種と比べて平均約20%抑制し、安定した記録と再生を追求している。また、ドライブ内部に動作音抑制用のクッションを追加することで、作動時のノイズを抑制し、静音性を高めた。ディスクの回転速度を自動調整する「アドバンスド静音機能」で風切り音も低減する。

音楽CDを忠実に読み込む技術として、「PureRead 4+」と「RealTime PureRead」を搭載。PureRead 4+は、ディスク表面の汚れや傷などによって音楽CDが読み取れないときに、読み取り方法を調整し再度読み取りを行うもの。RealTime PureReadは、リアルタイムでデータの欠落・補間の発生を抑え、音楽CD本来の音質で再生できるという機能だ。これらはAndroid端末でも利用できる。

記録速度は、BD-R(1層:25GB/2層:50GB)が6倍速、BD-R XL(3層:100GB/4層:128GB)が4倍速。DVD-R(1層:4.7GB)では8倍速記録が可能だ。データの長期保存が可能なM-DISCもサポートする。なお、8cmディスクは非対応で、8cmディスクアダプターも使えない。

本体には品質を高めた国内メーカー製ラバーコーティング塗料を使い、上質な質感と傷や剥がれに強い高い耐久性を実現。青色LEDを新たに採用してデザインも一新している。付属のスタンドで縦置きもできる。

動作状態から、アイドル/スタンバイ状態への移行時間を変更して、ノートPCのバッテリー消費電力を抑える「カスタムエコ機能」を本体に搭載。背面に電源供給や高速転送が可能なUSB3.2 Gen1対応のUSB Type-Cポートを備えており、別売のACアダプター「DCA-003」による電源供給にも対応する。

本体サイズは135×135×18mm(幅×奥行き×高さ)、重さは280g。USB-C給電対応ケーブル2本(USB Standard-A to C/USB-C to C)、縦置き用ラバークッションなどが付属する。

また専用ソフトとして、アドバンスド静音機能やPureRead、カスタムエコ機能など、さまざまなドライブの設定が行えるWindows PC用「パイオニアBDドライブユーティリティ」と、Mac用「パイオニアBDドライブユーティリティLite」を用意する。