筆者は常にウィンドウモードでPCゲームをプレイしてきた。その理由はタスクバーのピン留めアプリや、通知領域のアイコンが示す通知を見逃さないためである。

特にタスクバーを別ディスプレイへ移動できないWindows 11でフルスクリーンは致命傷。メールや各種メッセンジャーの連絡を、タブレットやスマホで気付くありさまだ。

そんな状況で注目していたのが、ウィンドウゲームの最適化。Windows 11 バージョン22H2の新機能だが、ヘルプページによれば、DirectX 10/11の新たなフリップモデルプレゼンテーションを使用して、描画性能を向上させるという。

前提としてPCゲーム側の対応が必要ながらも、フレームレートの向上やゲーム内の設定を有効にできるそうだ。ただ、本機能の既定は無効のため、恩恵を受けるには以下の操作を実行する。

  • 検索ボックスに「グラフィックの設定」と入力し、同名の設定をクリック/タップする

  • 「設定」の「システム/ディスプレイ/グラフィック」が開いたら、「既定のグラフィック設定を変更する」をクリック/タップする

  • 「ウィンドウゲームの最適化」のスイッチをオンに切り替える

正直なところ有用性は不明だ。デスクトップPCにはGPUとしてGeForce RTX 3000番台を積んでいるが、ディスプレイはHDR未対応。何本かPCゲームをプレイしてみたが、明確な違いは確認できなかった。

  • とあるPCゲームはウィンドウゲームの最適化を切り替えても、フレームレートは60fpsだった

万が一、PCゲームの描画が乱れるなどトラブルが発生した場合は、アプリ単位でウィンドウゲームの最適化を無効にすればよい。筆者はしばらくの間、有効にしたままPCを使ってみよう。

  • 「システム/ディスプレイ/グラフィック」でアプリを選択すると、個別にウィンドウゲームの最適化を無効にできる