米NVIDIAは9月8日(現地時間)、HPCカテゴリーにおける業界標準のAIベンチマーク「MLPerf」での性能計測を最新GPGPU「NVIDIA H100」採用システムで実施し、世界記録を樹立したと発表した。前世代比4.5倍ものパフォーマンスを達成している。

MLPerfテストは、画像と音声認識、自然言語処理、レコメンダーシステムなどでAI推論の性能を計測する業界標準のベンチマークテスト。今回NVIDIAが最新アーキテクチャ「Hopper」採用の「NVIDIA H100」で性能を計測し、あらゆるカテゴリで最高水準のスコアを達成。内蔵する独自のTransformer Engineにより、自然言語処理のBERTモデルでは特に高いスコアを記録したという。

また、現行製品として活用されているNVIDIA A100シリーズも大きな存在感を発揮。2020年7月に登場して以来、NVIDIAはソフトウェアを継続的に改良し続けており、初出時からパフォーマンスを6倍まで引き上げたとしている。