ノルウェーに本社を置くVivaldi Technologiesは5月18日、自動車組み込み型のAndroidシステム「Android Automotive OS」向けのVivaldiブラウザが、ルノー新型車両のマルチメディアシステムに採用されたと発表した。

  • ルノーの「OpenR Link システム」

ルノーのSUV車「メガーヌ E-TECH エレクトリック」や新型の「オーストラル」では、「OpenR Link システム」と呼ばれる、Androidベースのマルチメディアシステムが搭載されている。今回、OpenR Link システムに、PCやスマートフォン向けなどに提供されているWebブラウザ「Vivaldi」のAndroid Automotive OS向け版が採用されたことが明かされた。

これにより、スマートフォンを使わずとも、車載のVivaldiブラウザを使い、乗車中にWebブラウジングや動作再生、オンラインショッピング、メモなどの利用が可能となった。ただし安全のため、利用は停車中に限られている。

ルノー車でVivaldiブラウザを使う場合、Vivaldiにログインしなければプライベートブラウジング扱いとなり、車両にデータは保存されない。Vivaldiアカウントにログインすると、同アカウントでログインしている他デバイス間ではブラウジングデータが共有されるが、ルノーとのデータ共有はないという。