キオクシアとウエスタンデジタルは4月15日、三重県四日市市のキオクシア四日市工場第7製造棟(Y7)において、共同投資を行うと発表した。すでに着工しており、2022年秋からの生産開始を目指すとしている。

キオクシア四日市工場はフラッシュメモリ製造の一大拠点。今回共同投資が発表された第7製造棟は、両社が共同投資する製造棟としては6番目の施設。112層や162層、さらにその先の先進的なノードを含む3次元フラッシュメモリの生産を担うとしており、競争力を強化してメモリ分野におけるリーダーシップを強めていくという。

  • 四日市工場 第7製造棟 (Y7) 画像はキオクシアから

キオクシア代表取締役社長 早坂伸夫氏は発表に寄せて、「Y7における共同投資によってウエスタンデジタルとの戦略的なパートナーシップがさらに深まったことを大変喜ばしく思います。社会のデジタル化に伴い、メモリ製品の利用は加速しています。キオクシアは引き続き両社の技術的パートナーシップとスケールメリットを生かし、最先端の半導体製品を開発・生産し、有機的な成長を達成していきます」と述べている。

また、ウエスタンデジタル技術兼戦略統括プレジデント Siva Sivaram氏も発表に寄せて「Y7における今回の共同投資は、キオクシアとの建設的で良好な関係を裏付けるものであり、また世界における我々のメモリシェアがいかに大きく、メモリとストレージが引き続き重要なこと、そして当社の日本に対する多面的なコミットメントを明らかにするものです。(中略)今後も共に長期的な成功を目指していきます」と述べている。