Windows 11を初期搭載した新しい「VAIO SX14」。14型の約1kgノートPCで、最大30時間という長時間バッテリーが気になっていたところ、つい先日2泊3日で出かける機会が発生したため、メーカーから14型モデル「VAIO SX14」を借り受けて、さっそく鞄に突っ込んで出かけてみました。
今回使った「VAIO SX14」の主な仕様はCPUがCore i7-1195G7、メモリが16GB、ストレージが256GB SSD(PCIe NVMe、第四世代ハイスピードSSD)、ディスプレイが14型ワイド(1,920×1,080ドット、タッチ非搭載)、指紋認証センサー&LTE機能付きといったところ。重さは家庭用スケールの実測で1,068gでした(仕様値では構成により約999g~1,139g)。
1日目・画面の広さが新鮮
今回は飛行機を使う2泊3日の外出。それぞれ日中の利用時間は短時間ながら、合間合間にVAIOを広げる機会がありました。
VAIO SX14を起動して最初に感じたのは、画面の広さ。普段13.3型のノートPCを使っているため、14型は「大画面」という印象で見やすかったです。解像度は仕事利用向きのフルHD。VAIO SX14は4Kディスプレイの選択も可能で、映画を見たり高解像度の写真を編集したりといった用途では4Kを選択するとよさそうです。ただし4Kモデルはバッテリー駆動時間が約17.0時間と短くなります。
また本体サイズはW320.4×H13.3~17.9mm×D222.9mmと、A4ファイルサイズ相当。1日目は飛行機移動(もちろん国内)でしたが、空港での待ち時間に膝の上で使え、また機内のデスク上に安定して置けるサイズでした。
2日目・日中まるっと持ち運び
2日目は日中通しで持ち歩いた後、夜に滞在先の宿でVAIO SX14を使用。夜中の作業となりましたが、キーの打鍵音が静かで助かりました。周囲に聞こえにくいことに加え、自分の耳にも余計な雑音が届きにくい点がよかったです。一方でタッチパッドのクリック音は「カチッ」と硬質な音がそれなりに鳴ります。
“最大30時間バッテリー駆動”を実感したのはこの時。部屋ではコンセントと机の位置が離れていましたが、不自然な体勢でコンセント側に寄らなくても、1日持ち歩いたそのままバッテリー駆動での作業が可能でした。
指紋認証センサーの反応も良好で、タッチした後すぐ画面が表示されます。一方で、離席した後に再び画面を点けようと電源ボタンに指紋を当てるその勢いで電源ボタンを押してしまい、何度かスリープと起動を繰り返してしまうことも発生。タイミングが合わず、ちょうど起動しかけたところで電源ボタンを押してしまう残念な連打もちょくちょくありました。
3日目・なんだかんだLTE機能は便利
3日目は交通機関を使った移動の合間に何度か引っ張り出して使う機会がありました。これに備えてVAIO SX14に入れておいたのが楽天モバイルのnanoSIM。何か設定が必要かと思ったら、挿しただけですぐつながり若干拍子抜けだったものの、スムーズにつながり、利用にも問題はなくよかったです(強いて言うなら楽天モバイルのエリアが対応しているかが心配でしたが、こちらもクリア)。
長時間駆動の安心感がスゴかった
全体を通じて感じたのは、何よりバッテリー駆動時間がもたらす安心感。今回は丸1日持ち運んで宿に戻っても(とはいえ外での実使用時間は1日2時間満たない程度と少なめ)、バッテリーが7割を切ることがなかったのが魅力でした。
また、スマホ充電用に持って行った30W出力のUSB-ACアダプタでも十分本体を充電できたこともよかった点でした(ちなみに標準付属のACアダプターは65W出力。小型ながら1時間で最大約20時間分充電できる急速充電に対応しているため、これを持ってきてもよかったと後から思いました)。
キーの打ち心地はやや固めで個人的には打ちやすく、また、特筆したい点としてタッチパッドの精度が良好でした。触ったときに反応が鈍かったり、カーソルがうまく追随せず揺らいだりするようなことがほぼ感じられず、使用時の反応のよさが印象的。
1kgを若干超える本体、最初は持ち運ぶにはやや重いかとも思いましたが、リュックに入れて背負うと意外と気にならず3日間過ごせました。とはいえ、画面サイズと重さは人を選ぶ部分。軽さを重視するならより1kgを切るモデルも他社製であるほか、もう少し軽いものを希望する場合は、画面サイズが若干小さくなるものの12.5型のVAIO SX12(最大30時間。重さ約887~906g)という選択肢もよさそうです。
【お詫びと訂正】初出時、VAIO SX12のバッテリー駆動時間に誤りがあったため、該当部を修正しました。(2022年3月28日 17:50) |