数々の作品に出演し、現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の語りとしても注目を集めている綾瀬はるか。ドリームワークス・アニメーション最新作『野生の島のロズ』(2月7日公開)では、主人公の最新型アシスト・ロボット、ロズの吹き替え声優を務めた。綾瀬にインタビューし、本作の魅力を聞くとともに、次第に愛が芽生えていくロズにちなみ、愛にまつわる話を聞いた。

  • 綾瀬はるか

    綾瀬はるか 撮影:蔦野裕

本作は、野生の島に漂着した最新型アシスト・ロボットのロズが、動物たちと共に生き、島の危機を乗り越えていく物語。ロズは、キツネのチャッカリとオポッサムのピンクシッポの協力のもと、雁(ガン)のひな鳥キラリを育てるうちに心が芽生え、怪物として彼女を拒絶していた動物たちも、次第に島の“家族”として受け入れていく。

完成した本作を見て涙したという綾瀬。

「最初はのけ者にされていたところから、『ロズがいないとダメだ』みたいになっていく。ロズの純粋な愛がみんなの心を動かしていくところが感動しました。吹き替え版だと字幕を追わなくていいので、チャッカリの小さな手の動きなどですごく感情が表現されていることに気づき、吹き替え版で一番泣きました」

そして、ロズの愛の大きさに感動したと振り返る。

「自分の命をみんなのために、ボロボロになるまで。与える愛がすごく大きいからみんなの心を動かせたのだと思います。『ロズすごいな』と思って見ていました。あんな自分がボロボロになってまで」

自身とロズの共通点を尋ねると「力持ちみたいなところ(笑)。動物の真似をして走ったりしているのを見るとワクワクします。やりたい! って」と運動大好きな綾瀬ならではの回答に。

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また、綾瀬自身も「愛を与えられる人でいたい」という思いがあるという。

「多くの人は愛がほしいと思うと思いますが、人に何かできたらいいなと思うときって、自分が一番ワクワクするときかもなと。そういう意味で、もっともっと人に愛をあげられる人になりたいなって最近すごく思います」と述べ、「小さなことでもちゃんと『ありがとう』と言うようにしています」と人と接する際に心がけていることを明かした。

最近、愛を感じた出来事を尋ねると、年始に実家に帰省したときのエピソードを披露。「食当たりになって死ぬかと思ったんですけど、お母さんに看病してもらって、ありがたいなってすごく思いました」と笑いながら振り返った。

母親からたくさんの愛を受け取り、パワーももらっているという。

「絶対的な味方というか、愛の人ですよね。相談することも多いです。私は気にしいなところがあるんですけど、『気にせんでいいよ!』『なるようになるけんね!』と言われると、『あ、そう?』と思えて(笑)」