映画『366日』の公開記念舞台あいさつが20日、都内で行われ、赤楚衛二、上白石萌歌、稲垣来泉、齋藤潤が出席した。
沖縄出身のバンド・HYの楽曲からインスパイアされた映画『366日』。叶わぬ恋を歌った失恋ソングとして2008年に発表され、今なお世代を超えて愛され続けている曲をモチーフに、全く新しいオリジナルラブストーリーとなっている。主人公の真喜屋湊を赤楚衛二、高校時代に湊と出会い、運命的な恋をするヒロインの玉城美海を上白石萌歌が演じたほか、中島裕翔、玉城ティナ、稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平、石田ひかり、国仲涼子、杉本哲太ら湊と美海の20年に渡る物語に深みと彩りをもたらす幅広い世代の豪華俳優陣が集結し、沖縄と東京を舞台に20年の時を超えた切なすぎる純愛ラブストーリーを描く。
1月10日の初日から10日が経過し、観客動員43万人、興行収入は5億6,000万円を突破するなど大ヒットを記録している本作。上白石は「想像の範ちゅうを越えた温かい広がり方をしているのを肌で感じています」と手応えを感じている様子で、「私は2回劇場へ観に行きましたが、その1回はお母さん役の石田ひかりさんと見に行って感慨深かったです。この映画は時系列がいろいろあって1回では追いつけないところもあって、1回のフレッシュさもいいですが、2回3回見ていると色んな視点になれるので皆さんも是非何回も色んな方向から観てほしいです」とアピール。上白石の相手役を務めた赤楚は「本当にホッとしたというか、僕たちもすごく頑張って一生懸命作り上げた作品なので、広がっていただけて心底安心しています」と大ヒットに安堵した表情だった。
2人の娘役を演じた稲垣について上白石は「愛おしいです。母親をやるのがほとんど初めてに近いんですが、私が産んだことにしていい?」と稲垣に対する愛情を表現しながら「来泉ちゃんはすごく目をよく見てくれるんです。目が綺麗で純な光を受けて母親になることが出来たと思っているので感謝しています」と稲垣の純粋さに助けられたという。上白石に同意した赤楚も稲垣と稲垣が演じた陽葵を見守り続ける幼馴染・琥太郎役の齋藤の2人を「何より純粋な気持ちというところがストレートに映像からもグサッと刺さってきて、すごいモノを見せつけられたなと勉強になりました」と褒めちぎっていた。
イベントの最後には上白石がこの日のために書き記したという赤楚への手紙を読むコーナーも実施。「映画が公開されて温かい広がり方に幸せを噛み締めています。私たちがチームを信じてやり抜いたことは間違いでなかった。やれるだけのことはやってきて本当に良かったと胸が熱くなりました。赤楚氏とは出会って約2年、お互い必死で乗り越えてきた日々があったからこその今で、辛いことも楽しいことも全てが葉になり枝になり、今こうして花を咲かせることが出来ていると思います。湊(赤楚が演じたキャラクター)という人物をこんなにも素敵に生きてくれて本当にありがとう。美海はとっても幸せでした」と赤楚に感謝の言葉を口にしながら「初めて手紙を書いたので変な気持ちでした(笑)」と頬を赤らめる場面もあった。
上白石が発した言葉の一つ一つを噛み締めた赤楚は「萌歌ちゃんの良さというか温かみだったり純度がすごく伝わり、この作品に出会えて本当に良かったと改めて思いましたし、美海が萌歌ちゃんで本当に良かったと心から思えました。甘えた部分もありましたが、本当にありがとう」とこちらも上白石に感謝しきりだった。