女優の吉永小百合が、映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(2025年秋公開)の主演を務めることが21日、明らかになった。
同作は、田部井淳子氏の生涯を壮大なスケールで描く映画。田部井氏は“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、 中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した。その後も挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂に成功。映画では実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた姿を描き、世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる2025年を予定している。
主演を務める吉永はこれまで123本の映画に出演してきており、今回124本目として出演を決めた。女性登山家・多部純子を演じる。メガホンをとるのは、吉永と『北のカナリアたち』以来13年ぶりの再タッグとなる阪本順治監督。8月18日にクランクインしたばかりで、11月末のクランクアップを予定している。
吉永小百合 コメント
田部井淳子さんと対談したのは2012年。明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました。
今、私は、『せかいのおきく』という素晴しい映画を創った阪本監督のもと、「世界の淳子」役に全力で挑戦します。
阪本順治監督 コメント
吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。求められるのは、宮本武蔵の五輪書よろしく、ガレ場の荒野に一本の真っすぐな道を築くような力技。みんなで、頑張ります!!
田部井進也 コメント
母は生前、吉永さんと仕事を一緒にさせていただき、また亡くなったとき供花を頂きました。
そのご縁から映画の話となり驚きました。阪本監督は今年、富士山山頂で高校生を迎えて頂きました。
お二人の熱い想い、心から感謝いたします。
映画を通じ、母のような女性がいたことを知っていただけたら幸いです。
(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会