過去の任天堂ハードは改造マニアの挑戦魂をくすぐるのか、「最小のNINTENDO 64マシン」が10年がかりの努力で作られてギネス世界記録に認定されたこともありました。その新たな試みとして、ゲームボーイアドバンスSP(2003年発売)をJoy-Con接続および専用ドック対応、テレビ出力してプレイ可能というNintendo Switchスタイルに生まれ変わらせた猛者が現れました。
この改造を公開したのは、ゲーム動画YouTubeチャンネルのMacho Nacho Productionsです。同チャンネルは以前もGBA SPに大型バッテリーを追加した上にワイヤレス充電可能、Bluetoothワイヤレス対応に改造し、その改造キットを「Thicc Boi SP」として一般販売していました。
さて新たな改造は、GBAをテレビ出力できるようにする既存の改造を流用しつつ、Joy-Con用のレールを備えた3Dプリントの後背部と、Joy-Conによるワイヤレス操作を可能とするカスタムPCB(Raspberry Pi Zeroを使用)を作成したとのこと。また2000mAhのバッテリーも内蔵しており、GBA SPをスイッチっぽくテレビでもポータブルでも遊べるようにあらゆる技術が注ぎ込まれています。
もちろん、この改造GBA SPは原型よりも大幅にモバイル性が低下しています。またJoy-Conもスイッチのように分離してすぐ操作できるわけではなく、プレイするたびにペアリングしなおす必要があり、逆に遊びにくくなっている印象もあります。
が、今後Nintendo Switch Onlineにゲームボーイ/カラーのタイトル追加が噂される一方で、GBAタイトルが近い将来に登場する可能性は低いと見られているため、GBAゲームを意地でもJoy-Conで遊びたい人には垂涎の改造かもしれません。
Source:Macho Nacho Productions(YouTube)
via:Nintendo Life