2025年2月7日公開の映画『ショウタイムセブン』の完成報告イベントが11日、都内で行われ、阿部寛、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎が出席した。
韓国で大ヒットを記録した『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。主演を務めるのは2025年にキャリア40年を迎える阿部寛で、本作で初めてキャスター役に挑戦した。共演は竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎ら豪華実力派キャストが勢揃い。 テレビ局に爆弾が仕掛けられ、爆破犯と名乗る謎の男が交渉人に指名したのは、国民的報道番組『ショウタイム7』の元人気キャスターの折本(阿部寛)だった。そこからすべての発言が生死を決める史上最も危険な生放送がスタートする。
阿部は「去年の夏前に撮影をしていたんですが、非常に緊張感のある現場で、臨場感もあって撮影自体ものすごく緊張しました。それが2月7日に公開するということで、非常に楽しみです」と公開が待ち遠しい様子。すでに鑑賞したという本作の感想については「生番組で司会者としてそれを実況中継しながら視聴者に見られている中、これを裁かなければいけない男の追い込まれ方がすごかったです。ドキドキしながら見てました」と語った。
続けて、MCから「数々の危機をドラマや映画で乗り越えてましたが、それに比べてどうですか?」と問われて「こんなのないですね。あんまり追い込まれてないです」と本作まで追い詰められたことはなかったという。
阿部とは昨年放送されたTBS系のドラマ『VIVANT』以来の共演となった竜星は「本当によく喋りかけてくださいました。すごく喋り上手と言いますか、喋ってくれるんですよ」と現場では和気あいあいに過ごしたといい、「金言になるようなことをちゃんと覚えなきゃと思いましたが、今思い返すと覚えていません。それぐらい他愛もない会話をしてくださったので楽しかったです。覚えてないですけどね(笑)」と笑いを誘った。
一方の阿部は竜星について「すごい生意気でしたね。役ですよ。最後にバッと来る時があるんですが、スイッチに入った時の彼の演技の高速さと集中力、バッと来る時の演技は目が覚めるような感じでした」と本番では凄味を感じたといい、「あれ(『VIVANT』)は1年以上前の作品ですが、成長を感じたし、現場で一緒に仕事をして非常に気持ちの良い人間。ある種の生意気さが心地よく思うし、今日は僕より派手な衣装着ているし、失礼だなって思うところも好きです」と独特な表現で称賛した。
また、本作で初めて臨んだキャスター(アナウンサー)役にも言及した阿部。「アナウンサーとかキャスターの役って今まで避けていたんですよ。すごく難しいと思うし、実際に番宣で出させてもらった時は尊敬しかありませんでした」とハードルの高さを感じていたそうで、「もういい加減この歳になって色んな役をやり尽くしたので、そろそろこのハードルに挑戦したいと思いました」と自ら望んでキャスター役に挑んだという。
歳の近いアナウンサーにインタビューするなど実際のアナウンサーに触れながらキャスターの役を演じた阿部は「やっぱり伝えるっていう難しさを常に意識しながらやりました。しかも10分とか平気でずっと回しっぱなしでやるんですよ。どうやってそういう緊迫感を出すかっていうのをやっていましたね」と苦労しながらも難しい役をやり切った様子だった。映画『ショウタイムセブン』は、2025年2月7日から全国公開。