俳優の中尾彬とタレントの水沢アリーが25日、東京・スペースFS汐留で行なわれた、映画『アンコール!!』の公開直前イベントに出席した。

映画『アンコール!!』の公開直前イベントに出席した中尾彬(右)と水沢アリー

映画『アンコール!!』は、市民合唱団を舞台に1組の夫婦とその仲間たちを描くイギリスの作品。明るく社交的な妻のマリオンだけに笑顔を見せる、72歳のアーサーは近所でも有名な頑固者。ある日、ロックやポップを歌う合唱団”年金ズ”に所属していたマリオンのガンが再発してしまい、代わりに練習を見に行ったアーサーは個性派だらけの仲間たちに出会う――というストーリーで、映画は28日から全国公開予定。

日本を代表する”頑固じいさん”として登場した中尾は、「ホロリとしました。妻も『映画の魔法だね』と言ってた」と妻で女優の池波志乃と観賞したことを明かし、「亡くなった親友の夏八木勲を思い出しましたね。たけしのヤクザ映画も良いけど、こういう役もやってみたい。日本でも企画して欲しい」と同作に感銘を受けた様子。一方、「老いぼれさんの話だから共感出来るかな? と思ったけど、老若男女楽しめる」とPRした水沢は、「老後を楽しんでる姿を見て、おばあちゃんにコーラスを勧めてみようと思いました」とにっこり。イベントでは、水沢が男声合唱団・東京バーバーズのメンバー約30人と『オーバー・ザ・レインボー』の混声合唱に挑戦する場面もあり、団員に「素晴らしい」と褒められた水沢は、「帰ってから美味しくご飯が食べれそう」とほくそ笑んでいた。

イベント終了後、報道陣の取材に応じた水沢は、人前で初めて歌ったと言い「すごく緊張したけど、周りのおじいちゃんたちが優しく後押ししてくれた。まだまだ伸び代があると思うから65点かな」と照れ笑い。また、中尾と水沢は同イベントが初共演だそうで「『志乃はねぇ～』って言ってる怖いイメージだったけど、底知れぬ懐の深さがあって飛び込みたいと思った。本当にステキな人で、良い年の取り方をしたな～」と上から目線で語る水沢に、中尾は「何か新鮮。志乃もそう言ってたよ」と満更でも無い様子。イベント中のトークでは、言葉が出てこない中尾に助け舟を出していた水沢だったが、中尾が「色んな言葉を知っててスゴイね。良い言葉を使うから、女優さんをやった方が良い」と大絶賛すると、「どんな役でも全力で頑張ります!」と意気込んでいた。