映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の公開直前イベントが福岡・ソラリアプラザで行われ、長澤まさみ、三谷幸喜監督が登場した。
同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。
今回、福岡ソラリアプラザにて「福岡でスオミの話をしよう!!」と題したイベントを実施。オフィシャルレポートが届いた。
『スオミの話をしよう』公開直前イベント「福岡でスオミの話をしよう!!」レポート
本作の脚本と監督を務めた三谷幸喜ゆかりの地・福岡。そして、主演の長澤まさみが現在公演中の舞台『正三角関形』で北九州を訪れていたことから今回のイベントが実現! 会場には1000人以上の地元のお客様が詰めかけ、2人が登場すると会場からは大きな歓声と拍手が。さらに、三谷「どうも、三谷幸喜です。みんな、よう来んしゃったね!」長澤「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」三谷「今日は朝から取材取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばり嬉しか!」と事前に打ち合わせしたという軽快なやり取りを博多弁でみせると会場からは、さらに大きな歓声が上がりました。
福岡の印象を聞かれた長澤は「ごはんが美味しくて、福岡に来ると何食べようと迷っちゃいます。仕事でしか来たことがないので、いつかはプライベートで来たいと思っている大好きな街です」と答え、三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中州でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いていています。九州の血が流れていますね!」と両親との思い出を語りました。
また、いよいよ公開を目前に控えた今の気持ちを2人に聞くと、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆さまの元に届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」三谷は「映画って撮影終わってからが大変なんです、編集したり、そこに音楽をつけたり。その期間が今回は一年近くあったので、じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と今作への自信を覗かせました。
先日行った完成披露では大勢のキャストで笑いの絶えないチームワークの良さを感じさせましたが、今作で唯一となる2人のイベント。三谷に、改めて長澤の魅力を聞くと「こうやって実物を見るとお分かりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい…(会場笑)長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせて頂きました。最後のミュージカルシーンで長澤さんが歌い踊るんですが、日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と語りました。以前“三谷監督とのお仕事は挑戦状をもらうみたいな感じがする”とコメントしていた長澤に三谷映画に初出演した気持ちを聞くと「(今作は)なかなかの挑戦状だったんじゃないかなと思います。スオミという女性はいろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは、今までも経験がありますが、今回はスオミという一人の女性であるということがポイントになるので…どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とスオミの役作りについて苦労を語りました。さらに、演じていて楽しかったキャラクターを聞かれると「西島さんが演じる草野さんと一緒にいる時のスオミは素に近いスオミじゃないかと思っていて、癖になる魅力があるキャラクターで演じていて楽しかったです」と話すと、三谷からは「一番素の長澤さんに近いキャラクターな気がしました」と約10年以上にわたり信頼関係の厚い2人だからこそ生まれるやり取りで会場を沸かせました。
三谷に今後、俳優・長澤まさみに期待することを聞くと「舞台女優としても素晴らしいものを持ってる。映像だとどうしても顔のアップが多くなるが、舞台は出てきた瞬間、全身が観られる。全身に気持ちが入っていないと見ていておもしろくない。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする。もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」対して、今後、三谷に期待することを聞かれた長澤が「三谷さんは期待にいつも負けないのが本当にすごいと思うんです。たくさん期待されればされるほど、自分に自信を無くしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、なんの苦労を感じないくらい陽気に乗り越えてしまう。いつも皆を驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ち溢れた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、一ファンとして思います」と言葉を選びながら語ると、三谷は喜びを博多弁で「ばり嬉しかー!!」と叫び、会場は温かい拍手で包まれました。
公開に向け、改めてメッセージをお願いすると、長澤は「改めてたくさんの方にこの作品が待ってもらってるんだなと実感できて、久しぶりの地方キャンペーンがとっても楽しかったです」三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で上映してたくさんのお客さんに観ていただいて、皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。是非、映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く語りました。
(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会