俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)が5月17日に公開されることが29日、発表された。そして、草なぎが演じる主人公・柳田格之進をイメージした5種類のイラストティザービジュアルと、柳田格之進が激高する特報が公開された。

  • 5種類のイラストティザービジュアル

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した草なぎを主演に、第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督がタッグを組んだ、古典落語をベースにした本作は、ある冤罪事件によって娘と引き裂かれる男による、父として武士としての誇りを賭けた復讐を描くヒューマンドラマ。

冤罪事件を起こした浪人・柳田格之進(草なぎ)は藩を追われ、娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。あるきっかけで明かされた真実に、格之進は激高し仇討ちを決意する。だがそれは、父娘が引き裂かれることを意味していた。

このたび公開されたティザービジュアルは、新進気鋭の5人のイラストレーターがイラストを手掛けた。いずれも草なぎ扮する主人公の柳田格之進の「復讐」に燃える姿をイメージしており、黄金の野を黙々と仇を探す旅をする格之進(イラスト:木内達朗)、鋭い視線で今にも斬りかかりそうな格之進(イラスト:ゴトウヒロシ)、囲碁で闘う格之進の手(イラスト:柳智之)、静かに怒りを湛える格之進(イラスト:高橋将貴)、目の前の罪と向き合い躍動する格之進(イラスト:牧野伊三夫)といった5種類の斬新なティザービジュアルが完成した。

特報では、穏やかな風貌の草なぎ扮する柳田格之進が静かに佇んでいるところに、「父は、一旦こうと決めたら何があっても後には引きません」という清原果耶扮する格之進の一人娘・お絹の言葉が響き渡る。それを機に、國村隼を筆頭に、いわくありげな人物……中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子が次々と迫り来て、「あの日の約束を、忘れてはおらぬな! 忘れてはおらぬな!」と柳田格之進が激高し、刀を振り下ろす。冤罪に巻き込まれ、復讐が始まる予感がする迫力ある特報となっている。

【編集部MEMO】
映画『碁盤斬り』では、主人公・柳田格之進役の草なぎ剛に加え、格之進の一人娘・お絹役を清原果耶、萬屋の手代・弥吉役を中川大志、彦根藩の藩士の梶木左門役を奥野瑛太、萬屋の番頭・徳次郎役を音尾琢真、町の親分の長兵衛役を市村正親、格之進と因縁のある武士・柴田兵庫役を斎藤工、半蔵松葉の大女将・お庚役を小泉今日子、萬屋の亭主・萬屋源兵衛役を國村隼が演じる。

(C)2024「碁盤斬り」製作委員会