夏のあいだ、過ごしやすい気温を保つのに大活躍したエアコン。コロナは、そのお手入れを気温の穏やかな秋のうちに行うことを推奨し、お手入れのポイントを公開しています。
お手入れをはじめる前に
お手入れする前には必ず運転を停止し、電源プラグを抜きましょう。
また、感染症対策で身近になった消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)ですが、エアコン室内機内部のお掃除での使用は火災や破損の原因にもなるため、使わないようにしましょう。
室内機内部をよく乾燥させる
夏場の冷房運転で、室内機内部は結露しています。乾燥させて、カビや細菌の繁殖を抑えることが大切です。
内部乾燥の運転中は室内の温度・湿度がやや上昇するため、窓を開けて行うか、部屋にいないときに行うのがおすすめ。
内部乾燥運転がある機種
リモコン操作でオンにする、またはオープンパネルを開けた中の「自動運転スイッチ」を3秒以上押し続けることでも、内部乾燥運転をオンにできます。
内部乾燥運転がない機種(冷房専用エアコンの一部機種)
冷房運転後、1時間程度を目安に送風運転を行うと、内部乾燥運転と同様の効果があります。
ただし、内部乾燥運転はあくまで「予防」。すでに発生したカビや雑菌を除去する働きや殺菌効果はないため、その点は注意が必要です。
エアフィルターを掃除する
夏に活躍したエアコンは、エアフィルターにホコリがたまっている場合も。エアフィルターの目詰まりは冷暖房能力を弱め、電気のムダが発生します。コロナは2週間に1度の頻度で、フィルターのお手入れをするよう推奨しています。
自動お掃除機能が搭載されている機種
リモコンを操作して自動お掃除機能の設定をONにします。一例として、コロナのZシリーズエアコンには、エアフィルターのホコリをメンテナンスユニットのブラシでかき取り、ダストボックスに回収する機能があります。
自動お掃除機能が搭載されていない機種
1: 掃除機で吸い取るか、軽くたたいて汚れを取り除きます。
2: 汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かした40℃以下のぬるま湯か水で洗ってください。洗った後はよくすすいで、水分を十分拭き取り、日陰で乾かしてください。
お手入れ後に注意したいのが、エアフィルターの付け忘れ。エアコンにホコリが直接吸いこまれ、内部が汚れたことで故障の原因にもなってしまいます。
室外機の周りを片づける
吸い込み口と吹き出し口が、物などでふさがれていないか確認しましょう。また、吸い込み口と吹き出し口がホコリや落ち葉などで目詰まりしている場合は、ほうきなどで掃除をしましょう。
室内機内部の洗浄はプロに相談
ここまで見てきたお手入れのポイント、実は室内機の「内部」にアプローチするものはありません。その理由は、ユーザーが不適切な洗浄剤を選んでしまったり、誤った使用方法で洗浄を行ったりすると、樹脂部分の破損や水漏れなどの原因になることがあるため。
さらには、洗浄剤がモーターなど通電している部品にかかると、故障や発煙・発火の原因になることも。コロナはこうした事態を避けるため、市販のエアコン洗浄剤を使うのではなく、販売店やお客様相談窓口に問い合わせることを呼びかけています。