Astell&Kernブランドの新たなハイレゾプレーヤー「A&ultima SP2000T」が、米国で8月5日(現地時間)に発表された。米国とカナダのAstell&Kern認定ディーラーで2021年10月に購入できるようになるという。価格は明らかになっていない。日本での発売もアナウンスされていない。

  • A&ultima SP2000T(画像はレンダリングであり、最終的な製品デザインとは異なる可能性がある)

従来の最上位機「SP2000」を進化させ、同ブランド初のクアッドDAC構成や、真空管アンプモードを含む“トリプルアンプシステム”を導入しているのが大きな特徴。

SP2000(実売429,980円前後)では旭化成エレクトロニクスの最上位DACチップ「AK4499EQ」をデュアル構成で採用していたが、SP2000Tでは新たにESS製DACチップ「ES9068AS」4基を搭載したクアッドDAC構成を、AKブランド製品として初めて採用。このDACチップには、MQAハードウェアレンダリング機能も組み込まれている。

Astell&Kernの次世代アンプテクノロジーであるトリプルアンプシステムにより、ユーザーは真空管アンプモード、通常のオペアンプモードに加え、真空管とオペアンプの両方を使い、再生している楽曲のタイプに最適なサウンド出力を提供する、新しいハイブリッドアンプモードが選べるとのこと。また、既発売の「A&futura SE180」で採用しているサウンドソリューション「TERATON ALPHA」も採り入れた。

SP2000Tにはこのほか、トラック間の音量を自動的に調整し、一貫した再生レベルを維持できる新機能「リプレイゲイン」も備える。

  • A&ultima SP2000T

    フルHD/1,980×1,080ドットの高解像度ディスプレイを搭載(画像はレンダリングであり、最終的な製品デザインとは異なる可能性がある)

ヘッドホン出力は3.5mmに加え、2.5mm・4.4mm出力を装備。フルHD/1,980×1,080ドットの高解像度ディスプレイや、デュアルバンドWi-Fi(2.4GHz/5GHz対応)を搭載する。Bluetoothの対応コーデックはaptX HDとLDACをサポートし、BT Sink機能が使えることも示唆している。

そのほかの詳細仕様は近日公開予定とのこと。