• 左から江ノ島電鉄株式会社 総務部長 兼 人事課長 奥村敬一さん、総務部 人事課 課長補佐 三田諒子さん

「社員の能力を活かしきれていない」、「複数の拠点があり人材を把握しきれない」などの悩みを抱えていませんか?

そんな方におすすめしたいのが、カシオヒューマンシステムズ株式会社(以下、カシオヒューマンシステムズ)が提供するタレントマネジメントシステム “Hito-Compass”です。“Hito-Compass”は、従業員に関する最新データを集約し、必要な情報を必要なときに取り出せるシステム。2022年6月の発売以来、機能の拡充を加えながら多くの企業の人事戦略をサポートしています。

今回は、そんな“Hito-Compass”を導入した「江ノ島電鉄株式会社」(以下、江ノ島電鉄)で働く人事担当者にインタビューを実施。導入理由や効果、重宝している機能などを伺いました。

タレントマネジメントシステム “Hito-Compass”とは?

ロゴ

従業員の自律的な成長と企業における人材活用をコンセプトに生み出された“Hito-Compass”。ベースとなる人材情報管理パック「Hito-Compassファインダー」のほか、追加パックとして、機能を拡張させる目標管理パック「Hito-Compassプロミス」と自律型人材育成パック「Hito-Compassキャリア」を提供しています。従業員情報の検索や人事考課に関する情報の閲覧、目標管理、スキル管理など、人材戦略に役立つ機能が揃っていて、効率的な人材管理と運営をサポートします。


– 今回お話を伺った方々 –


江ノ島電鉄株式会社 総務部長 兼 人事課長

奥村敬一さん

江ノ島電鉄株式会社 総務部 人事課 課長補佐

三田諒子さん

運転手たちのシフト管理にも貢献!「江ノ島電鉄」の導入事例

2023年10月より「Hito-Compassファインダー」と「Hito-Compassプロミス」を導入した江ノ島電鉄。システムの導入は、全社が一丸となって進めているDX化の一環でもあったそうです。

奥村さん 「弊社では働き方改革のためにDX化を推進しており、稟議書の電子決裁導入、オフィスのフリーアドレス化など、さまざまな取り組みをしています。人事部門でもDX化を進めていくにあたって、『人事情報の見える化』と『ペーパーレス化』が課題になりました。こうした課題を解決できるシステムとして採用したのが、“Hito-Compass”です。」

導入の決め手となったのは、主に労務担当が給与計算に使っていた人事管理システム“ADPS(アドプス)”との親和性の高さ。“ADPS”は“Hito-Compass”と同様に、カシオヒューマンシステムズが提供している人事システムです。江ノ島電鉄では、それぞれ単体として使いつつも、ときには“ADPS”のデータを“Hito-Compass”に連携させ、使用しているそう。

たとえばバスの営業所のシフト管理。“ADPS”から出力した勤怠に関するデータを“Hito-Compass”に反映し、有給休暇の残日数確認などに役立てているといいます。

奥村さん 「従業員のなかには運転手など、会社からPCを貸与されていない人もいます。そのため、有給を申請するときや残日数を確認するときは営業所のシフト管理者に尋ねなければなりません。シフト管理者はそのような問い合わせがあるたびに都度労務担当へ問い合わせる手間がかかっていました。しかし、今は“Hito-Compass”を導入したことで、シフト管理者自身で検索すればすぐに返答できるようになり、シフト管理にかかる時間や労務担当側も確認や回答にかかる労力が削減されたと感じています。」

“Hito-Compass”の検索機能は事務作業で書類作成をする際にも重宝しているそうです。従業員の入社年月日、生年月日など必要な情報がまとまっているため、ほかの書類を調べたり本人に確認したりする必要はありません。データ検索がすぐできる点、検索結果画面が見やすい点も好評とのこと。

そんな“Hito-Compass”の導入から本稼働までにかかった期間は約1ヶ月。短期間で運用を始められたのは、独自に使っていた人事考課制度のフォーマットをシステム上でそのまま再現できたからでした。

奥村さん 「“Hito-Compass”はテンプレートの自由度が高く、弊社で人事考課に使っていた独自フォーマットを踏襲したものも作れました。入力や評価の方法など、非常にわかりやすく、紙での運用からシステムへの移行にあたって、大きなトラブルはなかったです。」

ヒューマンエラー防止やペーパーレス化が実現

江ノ島電鉄の“Hito-Compass”を導入する目的だった「情報の見える化」と「ペーパーレス化」。実際、奥村さんと三田さんも、さまざまな場面で効果を感じているそうです。

奥村さん 「“Hito-Compass”導入前は、人事考課に使う情報があちこちに分散していました。紙、Excelデータ、人事課のみで使っているシステムなど、形式もバラバラでまとめるのが大変な状況でした。」

三田さん 「人事課はすでに一部の業務をシステム化していたものの、ほかの部署とは共同利用ができなかったので紙やExcelも併用していました。しかも役職によって公開できる情報の範囲が異なるので、管理が複雑で……。」

奥村さん 「特に、苦労していたのは人事考課です。人事考課では、出力した何枚もの紙を見ながら、管理職が従業員の評価や点数の集計を行います。その点数の計算や記入は手作業なので、大きな営業所になるほど作業量が膨大になっていました。」

三田さん 「手作業が多いと、どうしてもミスが起きてしまいます。紙からExcelに情報を集約するときにミスをしてしまうことが多く、その確認にさらに時間と労力をかけることになっていました。」

そんな分散していた情報を“Hito-Compass”に一元化したところ、手作業でこなしていた作業が大幅に減ったそう。点数の集計のような一部の工程はシステムで自動化できたため、計算や集約の際に生じていたヒューマンエラーも激減。また、情報公開範囲の設定も簡単にできたことで、従業員の人事情報を適切に管理しやすくなったといいます。

奥村さん 「“Hito-Compass”では情報の閲覧範囲を役職や部署に応じて設定できます。どの情報をどの人に開示するかを細かく設定できるのはありがたいです。」

昇格試験や人材把握では“必要な情報を関係者と共有しやすい”といったメリットもあったようです。

奥村さん外部から来た方に社内の人材を紹介するときにも“Hito-Compass”を使っています。直近ですと2024年4月に着任した弊社の社長に、従業員を紹介しました。社長はこれまで別の会社にいたので、社員をイチから把握しなければなりません。そのため、社長の要望に適した従業員を紹介するときに、“Hito-Compass”を使って共有しています。」

  • Hito-Compass従業員検索画面の様子

三田さん 「これまでだったら従業員の情報を紙で出力して渡していたと思います。“Hito-Compass”の導入はペーパーレス化にもつながりました。」

奥村さん 「年1回行う管理職の昇格試験の際に受験者の上長が作成する推薦書へも、“Hito-Compass”のおかげでペーパーレス化できました。昇格の合否は役員が合議で決めるのですが、そのときに検討材料にする書類を従来は紙で用意していました。それも今では“Hito-Compass”で用意しています。」

人事考課に関する手続きがどこまで進んでいるのかも、“Hito-Compass”ならリアルタイムでわかります。この特長も江ノ島電鉄の人事考課に適していたそうです。

三田さん 「弊社の人事考課では一次評価者、二次評価者、担当取締役、人事の順で、何人もの評価者がひとりの従業員をチェックします。“Hito-Compass”を見ると、『今は上長が見てくれているのだな』など、今どこで評価が行われているのかがわかるようになりました。ときには前の評価者に差し戻しをすることもありますが、その際もデータのやりとりがスムーズにできるので助かっています。」

今後も“Hito-Compass”を活用したペーパーレス化や、情報の一元化を進めていきたいと語る江ノ島電鉄のおふたり。昇格試験を希望する社員にシステム上で志望動機を入力してもらったり、一般職の評価に使う書類を“Hito-Compass”に集約したりといった内容を検討しています。

奥村さん 「弊社には、一般職の評価をするために上長が記入する『日常観察シート』というものがあります。こちらについても“Hito-Compass”に移行できる見通しが立ってきました。日常観察シートとは、対象の従業員について、よかった行動や指導した内容などを日々記載するものです。これまでは手書きやExcelで記録をつけていましたが、カスタマーサクセス担当の方に相談したところ、
“Hito-Compass”でフォーマットを作っていただけました。なので、来期から積極的に使っていきたいと思っています。」

誰もが同じように使えるシステムがありがたい。広がる活用の幅

2024年4月に人事課に配属され、“Hito-Compass”を本格的に使うようになった奥村さんと三田さん。“Hito-Compass”には多様な機能があるもののシステムの流れを把握しやすかったため、すぐに使えるようになったそうです。

奥村さん 「私はマニュアルがあまり得意ではなかったので、前任者が1時間ほどかけて“Hito-Compass”の使い方を教えてくれました。最初は『難しそう』と思っていましたが、実際に自分で触ってみるとシンプルな操作で、マニュアル動画をみれば不明点も解決できますし、誰もが同じように使いこなせる良いシステムだなと実感しました。」

“Hito-Compass”のシステムはもちろんですが、カシオヒューマンシステムズのサポートの手厚さにも魅力を感じたそう。

奥村さん 「弊社に入社してさまざまなシステムに触れましたが、カシオヒューマンシステムズさんは本当にサポートが手厚くて助かっています。システムを導入前、導入後もフォローしていただけることに驚きました。“Hito-Compass”をもっと活用して業務の効率化を図っていきたいので、今後もご一緒したいです。」

三田さん 「私は、カスタマーサクセスの方にかなり支えられていると実感しています。現場から出た『こうできたらいいのに』という要望を相談すると、テンプレートを変更するなど、さまざまな提案をしていただけました。ご協力いただきながら改善を進めている部分もあるので、年々使いやすくなっていくと思います。」

今後“Hito-Compass”で実現したいことを伺うと、「人材カルテのようにしていきたい」との回答が。上司とのコミュニケーションの内容、所有している資格やスキル、人柄などさまざまな情報を集約し、人材戦略に役立てていきたいそうです。

奥村さん 「働いている人の多くが、今会社で取り組んでいる内容や今後実現したいことを大切にしていると思います。社員のためにも、人事だけでなく管理職や経営層も人材をきちんと把握することで、組織再編に役立てたり、従業員のキャリアの実現を支えたりしていきたいです。」

地域への愛情を持って働き、地域住民から親しみを感じてもらうべく、今後も事業を展開していく江ノ島電鉄。そのためにも、人材育成や従業員の活躍は欠かせません。

奥村さん 「江ノ島電鉄は、さまざまな部署の方々の力で成り立っています。江ノ島電鉄の一員であることに誇りを持ち、喜びを感じながら働いていただきたいです。だからこそ、今後は従業員、特に若手社員とのエンゲージメントを高めるなど、会社が成長していくための基盤作りを人事でも行っていきたいと思っています。どういう人材を採用するか、既存の人材をどのように教育するのか、その教育を今後にどうつなげていくのかを考えて実行していくつもりです。」

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人事考課の判断材料、ペーパーレス化、現場でのシフト管理など、“Hito-Compass”にはさまざまな活用方法があります。より働きやすく活躍しやすい職場作りを目指すべく、江ノ島電鉄のように“Hito-Compass”の導入を検討してみてはいかがでしょうか?



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