世界のプロサーファーたちが競うリーグ「ワールドサーフリーグ」(World Surf League、WSL)の公式競技用端末に、アップルのApple Watchが採用されました。得点や対戦時間などの重要な情報を競技中の選手にリアルタイムに提供でき、選手がよりベストな状態で競技に臨めることが評価されました。Apple Watchがプロスポーツの公式競技用端末として使われるのは初めてです。
ワールドサーフリーグのチャンピオンシップツアー(CT)シーズンに参加する選手は、ワールドサーフリーグの新しいアプリ「WSL Surfer」を導入したApple Watch Series 8、もしくはApple Watch Ultraが渡され、競技中に装着して使用します。
選手のApple Watchはワールドサーフリーグの採点システムと同期する仕組みになっていて、得点や波のプライオリティ(優先権)、ヒート(対戦)時間などの必要な情報がリアルタイムに提供されます。選手は、競技中に手首をひと目見るだけで重要な情報が確認でき、パフォーマンスに集中しやすくなります。
ワールドサーフリーグのチャンピオンであり、オリンピックの金メダリストでもあるイタロ・フェレイラ氏によると、これまではビーチのスピーカーから流されるアナウンスの情報を聞いたり、ビーチの方を見て状況を確認していたものの、風や波の影響でアナウンスが聞こえなかったりビーチが見えない場合もあったそう。しかし、Apple Watchの導入で選手は腕を見るだけで重要な情報がいつでも把握でき、競技に専念できることを評価していました。