ヤマハは、VSTプラグイン用ソフトウェア「VST Rack Pro」付属のDante対応USBオーディオインターフェース「RUio16-D」の販売を開始した。市場想定売価は165,000円程度。

  • Dante対応USBオーディオインターフェース「RUio16-D」

同製品は16イン16アウトのDante対応USBオーディオインターフェース。Windows/macOSでの使用が可能で、2系統のアナログ入出力およびヘッドホン端子を装備する。VSTプラグイン用ホストソフトウェア「VST Rack Pro」を同梱し、同社の「QLシリーズ」などのDante対応デジタルミキサーへVSTプラグインの機能を追加できる。また、前述の通り、アナログ入力(マイクプリアンプ搭載)を用意しているので、アナログミキサーやマイクなども接続できる。サンプルレートは96kHzまで対応。

幅18cm、質量1Kgのハーフラックサイズという仕様で、筐体にはライブツアーでの持ち運びにも耐える堅牢な素材を採用。本体下面にはM4サイズのネジ穴を2か所設けており、ラックシェルフへの固定取り付けも行える。

  • VSTプラグイン用ホストソフトウェア「VST Rack Pro」

VST Rack Proでは、バンドルの各種「VCM(Virtual Circuitry Modeling)エフェクト」や「REV-Xリバーブ」「Quadrafuzz v2」など、ヤマハや独スタインバーグの提供する33種類の標準プラグインに加え、好みのVSTプラグインを追加することで、さまざまなエフェクトラックを作成できる。

フロントパネルには、プラグイン側のUSB音声伝送をバイパスするスイッチを搭載。これにより、PCにトラブルが発生した際の、システム全体の音声が止まるような事態を防げる。そのほかにも、Dante入出力端子のetherCONや、XLR端子のラッチ、電源供給用のUSB-C端子のロック機構を採用しており、ケーブル脱落のトラブルを最小限に抑えるよう配慮がなされている。

本体のほか、前述のVST Rack Pro、USB 2.0ケーブル(Type-A to Type-C, 1.5m), USB 2.0ケーブル(Type-C to Type-C, 1.5m), ケーブルフック, ゴム足などが付属する。なお、VST Rack Proについては、Download Informationシートを添付という形での提供となる。

システム動作条件は以下の通り。

  • Mac:macOS 10.15以上、Intel Core iシリーズ マルチコアプロセッサ 2GHz以上(Intel Core i5以上推奨)またはApple M1、2GB以上のメモリ、1.2GB以上以上のディスク空き容量(高速ストレージ推奨)、USB2.0コネクター
  • Windows: Windows 10(64bit)以上、 Intel Core iシリーズ マルチコアプロセッサ 2GHz以上またはAMD同等プロセッサ(Intel Core i5以上推奨)、2GB以上のメモリ、1.2GB以上以上のディスク空き容量(高速ストレージ推奨)、USB2.0コネクター

VST Rack Proのシステム動作条件は以下の通り。

  • Mac:macOS 10.15以上、Intel Core iシリーズ マルチコアプロセッサ 2GHz以上(Intel Core i5以上推奨)またはApple M1(Rosetta 2で動作)、8GB以上のメモリ(最小4GB)、20GB以上のディスク空き容量、解像度1,600×1,050以上のディスプレイ(1,920×1,080推奨)
  • Windows: Windows 10(64bit)以上、 Intel Core iシリーズ マルチコアプロセッサ 2GHz以上またはAMD同等プロセッサ(Intel Core i5以上推奨)、8GB以上のメモリ(最小4GB)、20GB以上のディスク空き容量、解像度1,600×1,050以上のディスプレイ(1,920×1,080推奨)